- 東日本大震災津波体験談
亡くなった方について2
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津波で亡くなった方についてお話をお聞きしました。一部をご紹介します。ほぼ原文のまま掲載しています。
- 物を探していて逃げ遅れた
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・持病の薬と保険証を取りに行く為、自宅に戻ってしまった。1度目の津波には助かったが、2度津波が来るとは思わなかった。再び家へもどらなければ助かった。(亡くなった方:宮城県石巻市 70代男性)
・一旦安全な場所に逃げたが、貴重品を取りに自宅に戻ってしまった。(亡くなった方:宮城県気仙沼市 70代女性)
- 渋滞など交通障害で逃げ遅れた
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・友人が亡くなりました。港や海水浴場に囲まれた地域ではありますが、すぐ近くにあるわけでは無かったので、津波の危機をあまり感じず、様子を見ていました。逃げ遅れた上に、車で逃げた為、あちこちに陥没した道路が道を阻み、進めなかった。(亡くなった方:宮城県多賀城市 60代男性)
・夫婦で車で避難途中に車ごと津波にのまれ、奥さんのシートベルトがはずれず、旦那さんだけ助かった。(亡くなった方:宮城県仙台市宮城野区 50代女性)
・渋滞に巻き込まれないルート、直ぐに高台に上がれるルートを通り避難行動をした。友人は避難経路の渋滞や高台までの距離がありすぎ間に合わなかった。(気仙沼市 20代男性/亡くなった方:宮城県気仙沼市 30代男性)
- 油断して逃げ遅れた
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・避難指示もなく、テレビ等からの情報もありませんでしたが、それでも一応避難したのが良かったと思います。親戚が亡くなりました。その方だけでなく避難しなかった方は、津波が来る地域で以前津波を経験した方が多かったようです。前は少し家を濡らす程度だったから、今回もそうだろうと思って逃げなかった方が沢山亡くなられました。また避難警報が出なかったり停電で情報が入らなかったのも大きな原因だと思います(宮城県石巻市 20代女性/亡くなった方:宮城県石巻市 60代女性)
・町で、津波警報がでたときが何度か過去にあったが数cmなどで、町まで飲み込むことなんかなかったから安心してたと思う。(亡くなった方:千葉県旭市飯岡町 60代女性)
・一旦波が引いたので、大丈夫と思ったのではないかと思われます。(亡くなった方:宮城県気仙沼市 40代女性)
- 避難行動が間に合わなかった
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・亡くなった方の会社の同僚の方で同じ現場で仕事中で大津波の直前まで津波に気付かずに仕事をしていたそうですが、港湾関係で仕事する際は救命胴衣を着用して作業をすると言うのが鉄則なのですが、亡くなった方は動きづらいと言う理由で救命胴衣を着用して無かったので、それが生死を分けたようです。(亡くなった方:宮城県石巻市 40代男性)
・病院に勤めていた友人が亡くなりました。避難先の小学校も低い位置で、患者さんも一緒、悩んだすえに避難が遅れたような形跡がある。(亡くなった方:宮城県東松島市 20代女性)
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