- 東日本大震災津波体験談
亡くなった方について1
-
津波で亡くなった方についてお話をお聞きしました。一部をご紹介します。ほぼ原文のまま掲載しています。
- 災害支援・職務に従事していて逃げ遅れた
-
・消防団員だった兄弟が亡くなりました。消防団での救助活動中、津波にのまれた浪板観光ホテルの従業員を救助しようとして、自分も津波にのまれてしまった。(亡くなった方:岩手県上閉伊郡大槌町 30代男性)
・地区消防団員でした。水門閉めに行ったんです。その水門、跡形もないのに。あの津波の前にはなんの意味もない水門、命と引き換えに閉めにいった。(亡くなった方:岩手県陸前高田市 30代男性)
- 家族を助けに行き逃げ遅れた
-
・怖くて泣いている私を上司が我に返してくれ、早くあそこに避難しろと指示してくれたおかげだと思う。ヘルパーをしていた友人が亡くなった。家族がみな病気で友達も怖くてすぐには動けなかったんだと思う。自宅から逃げられなかったみたいだから。(宮城県塩釜市新浜町 20代女性/亡くなった方:東松島市下立沼 20代女性)
・子供の担任教師。学校に残っていれば生きていたのですが…地震直後自宅の家族が心配になり閖上に車で向かった。大津波警報は知っていたと思うがやはり家族が心配で戻ったから。(亡くなった方:宮城県名取市閖上 40代女性)
・空港近くのエアリ(ショッピングセンター)に買い物に行き、地震。その後、閖上の両親を避難させようと車で迎えに行って、流された。両親を車に載せている最中に津波が背後にあり、車を切り返して動きだした時には波に呑まれた。一緒に車に居たのは、60代の両親と、13才の娘。娘さんは未だに行方不明。車の後ろに波が見えたおばさんは、とっさに走って、逃げて命が助かりました。(亡くなった方:宮城県名取市閖上 30代女性とその家族)
・きっとペットを助ける為に家に行って高台に逃げるつもりが、途中で私達家族の元に行こうと方向を変えたのが津波にのまれたのではないかと思われます。(亡くなった方:岩手県下閉伊郡山田町豊間根 60代男性)
・母親が津波に巻き込まれ、木に掴まっている事がわかったから、助けに行った。津波の第2波に巻き込まれたようだ。(亡くなった方:福島県南相馬市 60代女性)
- 情報をとれず、逃げられなかった
-
・町の防災サイレンが地震で故障していて、津波に関する放送が流れなかった。まさかあんな大津波が来るなんて予想もできなかったと思う。(亡くなった方:宮城県亘理郡山元町 20代女性)
・地元ではなかったため避難場所などがわからず、どこから波が来るのかも推定出来なかったと思う。(亡くなった方:宮城県石巻市20代女性)
- 次へ