函館戦争の舞台ともなった函館最古の寺院 高龍寺は、寛永10年（1633年）、松前法源寺の末寺として亀田村（現在の万代町）に創建された、函館最古の曹洞宗寺院です。幾度かの移転や火災を経て、明治12年（1879年）に現在の地に落ち着きました。 歴史と文化の見どころ 高龍寺の象徴ともいえる総ケヤキ造りの山門は、明治44年（1911年）に完成しました。名工たちによる彫刻が施されたこの山門は、明治末期の木造建築の貴重な遺構として高く評価されています。また、函館戦争の際には榎本軍の傷兵たちの病舎として使用されましたが、官軍兵士の乱入によって十数名が斬殺されるという悲劇がありました。この出来事を伝える「傷心惨目の碑」が本堂右手に建立されています。 貴重な文化財 高龍寺は、法堂、山門、鐘楼堂をはじめ、境内の多くの建造物が国の登録有形文化財に指定されています。これらの建築物は、地域の歴史と文化を伝える重要な存在として、多くの方に親しまれています。 境内の佇まい 静かな境内は、四季折々の自然に彩られ、訪れる人々に穏やかなひとときを提供します。歴史と文化に触れながら、心静かに過ごせる場所として、多くの方にお越しいただいています。 函館の歴史に寄り添い、今日まで歩んできた高龍寺。この地で皆さまをお迎えできることを、心よりお待ち申し上げております。