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高知県で線状降水帯による大雨 災害発生に厳重警戒

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2023/08/10 01:15 ウェザーニュース

高知県では台風6号の周囲を吹く湿った空気の影響で雨が降り続き、大雨災害発生の危険性が高まっています。

高知地方気象台は、高知県中部で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、0時39分に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

高知県中部付近では今日10日(木)朝にかけて断続的に雨が強く降る予想です。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫等に警戒してください。
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身の安全の確保を

高知県中部付近では非常に激しい雨が降り続き、00時50分までの3時間に186mmの雨が降ったとみられ、土砂災害や河川の氾濫が発生するおそれが急激に高まっています。

夜中に避難所へ移動することは危険を伴うため、少しでも浸水しにくい上の階に移動するなど、身の安全を確保して過ごすようにしてください。

「顕著な大雨に関する情報」とは

顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。

線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。

情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。

なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
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