あなたはどっち?『リトマス試験紙』

おすすめ学年

かかる時間

随時

自由研究テーマ
(お子さまの考察ポイント)

水溶液(何かが水に溶けている液体)は、酸性とアルカリ性と中性に分かれます。例えば、酸っぱいレモン汁は酸性で、苦〜い石鹸水はアルカリ性です。今回使うリトマス試験紙は、こういった水溶液を酸性なのかアルカリ性なのか中性なのかを見分けるものです。身の回りにある水溶液の性質を確認していきましょう。そして、体に入れるものは何性が多いのかも確かめてみましょう。

課題

  • リトマス試験紙の使い方を学ぼう
  • 飲みものは酸性とアルカリ性のどちらが多いのか調べよう

用意するもの

  • リトマス試験紙(薬局やネットショップで購入できます)
  • レモン汁
  • 石鹸水
  • 調べる水溶液

手順 どうやってやるの?

  1. 1. まずは、レモン汁と石鹸水に、リトマス試験紙(赤い紙と青い紙のどちらも)を入れてみましょう。リトマス試験紙の色は、どのように変化しましたか?

  2. 2. リトマス試験紙の性質について、ここで確認しておきましょう。

    青色の紙が赤く変わったら酸性。
    赤色の紙が青く変わったらアルカリ性。
    青色の紙も赤色の紙も色が変わらなかったら中性。

  3. 3. さまざまな水溶液にリトマス試験紙をつけてみます。その水溶液が酸性なのかアルカリ性なのか中性なのか、調べてメモしておきましょう。

  4. 4. 飲みものなど、体に入れるものの水溶液は何性が多かったのかをまとめます。何性が多かったですか?

自由研究にプラス!

酸やアルカリの強さを調べてみよう! 酸やアルカリにはどのくらい強いのかを示すpH(ピーエイチ/ペーハー)と呼ばれる数値があります。pH試験紙などを使い、今回調べた液体の酸やアルカリの強さを調べてみよう。

原理 なぜ?どうして?

いろいろと調べてみると、飲みものは中性や酸性が多かったはずです。これは、動物や植物などの生きものから出る有機物(生きものに関係のある物質)のほとんどが中性か酸性で、こういったものを口にする機会が多いため、水溶液の性質は全体として中性や酸性になるのです。食べものでも同じで、酸性の食べ物は多いのですが、アルカリ性のものはあまりありません。今回使ったリトマス紙の主な成分はアゾリトミンというもので、リトマスコケというコケ(有機物)からとれます。このアゾリトミンが、酸性なら赤色、アルカリ性なら青色になるという性質を持っているので、リトマス試験紙は色が変わるのです。