気象庁の火山解説
火山活動の状況
新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙は最高で火口縁上400mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目の噴気は最高で100mまで上がりました。
新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
新燃岳周辺で12月1日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり500トン(前回11月6日、300トン)とやや多い状態でした。
GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。
監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙は最高で火口縁上400mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目の噴気は最高で100mまで上がりました。
新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
新燃岳周辺で12月1日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり500トン(前回11月6日、300トン)とやや多い状態でした。
GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。
防災上の警戒事項等
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
2011年噴火当時の様子
深夜も続いた空振リポート
26日深夜から27日明け方にかけて、「地面が揺れていないのに窓がガタガタする」というリポートが急増。宮崎や鹿児島に限らず、新燃岳から離れた九州北部からも報告が相次ぎました。これは噴火の衝撃が大気を伝って届く「空振(くうしん)」と呼ばれるものです。また、リポートの分布をみると「外聴域」が現れていました。外聴域とは、爆発に伴い火口から上に出た音波が、上空の大気に跳ね返され遠くまで届く現象です。このように、九州全土から多数のリポートが届きました。
2011年の被害状況
新燃岳の噴火では、南東側では降灰が相次ぎましたが、空振や小さな噴石による被害が目立ちました。
◆2011年2月1日
火口から約6km離れた鹿児島県霧島市で空振により窓ガラスが割れる。
◆2011年2月14日
火口から約10km離れた宮崎県小林市で、噴石1-3cmが降る。火口から約9kmの宮崎道霧島SAで停車中の車の窓ガラスが割れる。火口から約16kmの地点で駐車中の車のサンルーフが割れる。
◆2011年2月1日
火口から約6km離れた鹿児島県霧島市で空振により窓ガラスが割れる。
◆2011年2月14日
火口から約10km離れた宮崎県小林市で、噴石1-3cmが降る。火口から約9kmの宮崎道霧島SAで停車中の車の窓ガラスが割れる。火口から約16kmの地点で駐車中の車のサンルーフが割れる。

