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3月の満月「ワームムーン(Worm Moon)」が夜空に昇る

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2025/03/14 19:54 ウェザーニュース

今日3月14日(金)は満月です。3月の満月はアメリカの農事暦では「ワームムーン(Worm Moon)」とも呼ばれます。

今夜は東北南部から中国四国エリアで晴れて、満月を見られている所が多くなっています。夜は冷えるため、暖かくして満月鑑賞をお楽しみください。
〔写真〕各地から届いたワームムーン

ウェザーニュースでは、満月ライブカメラを配信しています。あいにくの天気で見られないエリアの方や、屋内でゆっくりお月見をしたい方は、中継映像から満月鑑賞をお楽しみください。

3月の満月、英語で“Worm Moon”

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農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは3月の満月を「ワームムーン(Worm Moon/イモムシ月)」と呼ぶようです。暖かくなって地面からミミズ(Earthworm)が出てくるころ、またはカブトムシの幼虫(Worm)が木から出てくるころ、という意味で名付けられています。

現象おさらい 満月とは

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太陽、月、地球の位置関係
月は自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射することで輝いて見えています。

そして、太陽の光が当たっている月面の半球が地球から見てどちらを向いているかによって、三日月や上弦、満月、下弦など、見かけ上の形が変わります。

地球から見た太陽の方向を基準に、太陽の方向と月の方向の黄経差が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。

海外では皆既月食

今日3月14日(金)の昼過ぎから夕方にかけて、今年1回目の月食が起こりました。日本では月が昇ってくる前に月食がほぼ終了しましたが、南北アメリカや太平洋では皆既月食を見ることができました。

そこで、ウェザーニュースでは海外からの生中継映像をYouTubeで配信!ぜひ、アーカイブから皆既月食をお楽しみください。


月食が起こるのは世界中どこでも同じタイミングで、月が欠け始めた部分食の開始は日本時間の14時10分、月が地球の影に完全に入った皆既食は15時26分から16時31分まで、部分食が終わったのは17時48分でした。

日本では北海道や東北などで、月が部分食の状態で昇ってくる“月出帯食”が観測可能ではあったものの、月の出から部分食終了までの時間が長くても30分程しかなく、月の高さも非常に低いため観察には向きませんでした。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) もしもし亀さん

参考:国立天文台「ほしぞら情報」「暦計算室」、アストロアーツ「星空ガイド」 、The Old Farmers' Almanac