これまでの記録を約1℃上回る
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、10月の日本の平均気温偏差は速報値で+2.21℃でした。
これまで最も高かった1998年の+1.28℃よりも大幅に高く、著しい高温となりました。月平均気温が平年よりも高い状況は昨年2月から21か月連続となっています。
▼10月の平均気温平年偏差
2024年 +2.21℃
1998年 +1.28℃
2019年 +1.21℃
2013年 +0.97℃
2005年 +0.72℃
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
これまで最も高かった1998年の+1.28℃よりも大幅に高く、著しい高温となりました。月平均気温が平年よりも高い状況は昨年2月から21か月連続となっています。
▼10月の平均気温平年偏差
2024年 +2.21℃
1998年 +1.28℃
2019年 +1.21℃
2013年 +0.97℃
2005年 +0.72℃
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
10月も太平洋高気圧が強く暖気が流入
今年は10月になっても太平洋高気圧の勢力が強く、西日本や東日本には夏の終わり頃に相当するような暖かな空気が流れ込みやすくなりました。晴れた日は30℃以上の真夏日になることも多く、東京都心や名古屋市、福岡市など各地で最も遅い真夏日の記録を更新しています。
10月の平均気温は全国ほとんどの地点で平年より2℃以上高く、各地で観測史上1位の高さになりました。
また、寒気が南下しにくかった影響で富士山は山頂付近でもまとまった雪にならず、統計開始以来初めて10月までに初冠雪が観測されませんでした。これまでにない「暑い10月」だったと言えます。
» 関連記事 富士山頂付近にまだ雪は見えず
10月の平均気温は全国ほとんどの地点で平年より2℃以上高く、各地で観測史上1位の高さになりました。
また、寒気が南下しにくかった影響で富士山は山頂付近でもまとまった雪にならず、統計開始以来初めて10月までに初冠雪が観測されませんでした。これまでにない「暑い10月」だったと言えます。
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2024年の気温は昨年を上回る見通し
また、1〜10月にかけての気温は平年に比べ+1.67℃で、これまでの過去最高だった昨年2023年の10月末時点に比べ約0.3℃高くなっています。
11月、12月の平均気温が平年差0℃でと仮定した場合、2024年平均気温の偏差は+1.41℃になる計算です。これは過去最高を記録した昨年の+1.29℃を上回る高さになります。
最新の予報では11月も平年より高い傾向が継続し、12月になるとようやく平年に近づいてくる見通しです。2024年が最も高温の1年になる可能性は極めて高いと考えられます。
また、アメリカ海洋大気庁は世界の気温が過去最高になる確率が99.8%であると発表しており、日本だけではなく世界も過去最も高温の1年になることが確実な状況です。
地球温暖化の進行に伴い、こういった高温傾向が現れやすくなっていると考えられています。
» この先の天候 長期見解
11月、12月の平均気温が平年差0℃でと仮定した場合、2024年平均気温の偏差は+1.41℃になる計算です。これは過去最高を記録した昨年の+1.29℃を上回る高さになります。
最新の予報では11月も平年より高い傾向が継続し、12月になるとようやく平年に近づいてくる見通しです。2024年が最も高温の1年になる可能性は極めて高いと考えられます。
また、アメリカ海洋大気庁は世界の気温が過去最高になる確率が99.8%であると発表しており、日本だけではなく世界も過去最も高温の1年になることが確実な状況です。
地球温暖化の進行に伴い、こういった高温傾向が現れやすくなっていると考えられています。
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