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西日本、東日本は明日にかけて大雨警戒
線状降水帯形成で猛烈な雨のおそれ

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2024/06/17 15:43 ウェザーニュース

梅雨前線が北上し、活動が活発になってきました。前線上の低気圧が進んでくる今夜以降は太平洋側を中心に雨が強まり、猛烈な雨の降るおそれがあります。九州や四国では線状降水帯が形成される可能性があり、大雨災害に警戒が必要です。

非常に湿った空気が強く流入し雨雲が発達

梅雨前線上を進む低気圧の前面では、空気中に含まれる水蒸気の量を表す指標のひとつである相当温位348K以上の非常に暖かく湿った空気が、南から強く流れ込みます。

このため前線付近では雨雲がかなり発達する見通しで、局地的には1時間に80mmを上回るような猛烈な雨が降ってもおかしくありません。線状降水帯が形成された場合はさらに雨量が増加する可能性があります。

九州は南部を中心に今夜遅くから明日18日(火)の未明、四国は明日未明から早朝が雨のピークになる予想です。線状降水帯の形成に関わらず、低い土地の浸水や河川の増水、氾濫、土砂災害などの危険性が高まります。
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24時間で200mm以上の大雨のおそれ

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明日の朝は雨の中心が近畿や東海に移り、通勤・通学の時間帯と雨のピークが重なる可能性があります。

道路冠水が発生するなどして、車やバスでの移動に普段よりも大幅に時間がかかったり、自転車での移動ができないことなどが考えられます。準備は時間に余裕をもって、可能な場合は雨のピークと時間をずらすなどの対応を取るようにしてください。

関東も朝から断続的に雨が降り、太平洋沿岸部や山沿いなどで大雨となる見込みです。

今夜から明日夜までの24時間の雨量は、四国や紀伊半島南部、東海、関東の山沿いで200mm以上に達する予想となっています。
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6月としては記録的な大雨の可能性

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今回の大雨で6月としては記録的な雨量となる可能性があります。

現時点の24時間雨量の予測と過去の6月極値を比較すると、極値を上回る予想となっている赤いマークが近畿の一部や関東甲信の山沿いにみられます。予想雨量が多い太平洋側は、元から雨が多い地域ということもあり、記録的というほどの大雨ではありません。

200mmを超えるような雨が予想される地域に加え、過去の記録に迫るような所では土砂災害や河川の増水、低地の浸水などの災害が発生しやすくなりますので、雨への備えをしっかりと行ってください。
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