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アメリカ中南部で竜巻リスク高まる
気象当局は早めの警戒呼びかけ

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2024/04/25 10:33 ウェザーニュース

アメリカ中南部では現地時間の25日(木)から26日(金)にかけて竜巻(トルネード)などの激しい現象の起きる危険性が高まってきました。アメリカの気象当局は早めの警戒を呼びかけています。

アメリカは本格的な竜巻シーズンに

アメリカでは本格的な竜巻(トルネード)シーズンになってきました。平年では4月から発生数が増え、5月から6月が最も多くなります。

現地時間の25日(木)夜(日本時間の26日(金)朝)は低気圧が発達しながら北東進する見込みです。低気圧の西側から乾いた空気が流れ込むのに対し、メキシコ湾からは湿った空気が流れ込む予想となっています。乾いた空気と湿った空気の境界付近は「ドライライン」と呼ばれる一種の前線が形成され、周辺では大気の状態が非常に不安定になる見通しです。

オクラホマ州の周辺ではドライライン付近で竜巻が発生するケースが多いことが知られています。今回も大気の安定度を示す指標のひとつで、積乱雲が発達するためのエネルギーであるCAPEの数値が2500J/kg以上に達すると計算されている状況です。(2500J/kg以上だと非常に不安定、3500J/kgだと極めて不安定)

特にオクラホマ州南西部からテキサス州北西部にかけてはスーパーセルと呼ばれる巨大な積乱雲の発生する危険性が高く、竜巻(トルネード)や大きな雹、激しい雷雨などのおそれがあるため、気象当局は早い段階から情報を発表し、警戒を呼びかけています。
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