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東京や大阪で今年初めて黄砂を観測 今夜にかけて影響が続く見込み

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2024/03/30 10:50 ウェザーニュース

今日3月30日(土)は日本列島の上空に黄砂が飛来しています。

今朝は東京や大阪で、今年初めて黄砂の観測が発表されました(※)。視程は10km以上と報じられていて極端な濃度ではないものの、空が霞んだり、車などに黄砂が付着する可能性があります。

※目視観測を行っているのは国内では東京・大阪のみ

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花粉症の方は症状の悪化に注意を

今日は朝から晴れている所が多いものの、黄砂の影響で遠くの山などが少し霞んでいる所もあります。

気象庁は東京と大阪でそれぞれ、黄砂を観測したと発表しました。水平方向で見通しの効く距離、視程(してい)はそれぞれ10km以上と報じられています。視程がおよそ5km未満になると、交通機関などへの影響も心配されますが、現時点ではそれほどの濃さはない状況です。

黄砂は大陸の砂漠地帯で巻き上げられた直径10マイクロメートルほどの粒子で、今回の黄砂は昨日は九州等の上空に、今日は東進して全国各地の上空に広がってきている状況です。中国大陸や朝鮮半島では視程が5km未満となったところもありますが、日本列島上空に来るまでには徐々に薄まりつつあります。
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これから今夜にかけても、全国各地で黄砂の影響が続き、局地的には視程が5km未満まで低下する可能性があります。健康被害が拡大するほどのことはない見込みですが、洗濯物や布団などを外に干すのを控え、外出時はマスクを準備しておくと安心です。

黄砂が飛来することで花粉症の方は症状が悪化するおそれがあります。この週末は気温が上がりスギ花粉やヒノキ花粉も多く飛散するため、体調の異常を感じたら外出は控えるようにしてください。

明日31日(日)は段々と黄砂が薄くなり、影響は小さくなってくる予想です。
» ウェザーニュース 花粉観測状況・飛散予想

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) そまびと さん