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硫黄島沖に生じた新しい島は海没 火山活動は継続中 海上保安庁

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2024/03/20 13:07 ウェザーニュース

海上保安庁の観測によると、去年秋に小笠原諸島・硫黄島の沖の噴火活動で生じた新しい島がほぼ海没し、わずかに見えるのみとなりました。一方で、噴火活動そのものは継続しているとみられ、先月の観測に比べ白煙が多く噴出しています。

先月は見られなかった白煙を確認

海上保安庁は16日(土)に無操縦者航空機で硫黄島の火山活動の観測を行いました。11月の噴火によって現れた新島はほとんどが海の中に沈み、ごく一部が残るだけになっています。

2月の観測時には見られなかった海面からの大量の白煙が確認され、活動は継続しているとみられます。

硫黄島の翁浜沖では去年の10月下旬から噴火が始まり、新しい島が出現。11月の時点では南北450m、東西200mほどの大きさに達しました。その後は火山活動が落ち着いたことで浸食が進み、12月の半ばには半分ほどの大きさとなっています。
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年が明けてからも浸食が続き、2月の観測では島の大きさが幅25mまで小さくなりました。今回の観測では残った部分の浸食も進んでいる模様です。

ただ、噴火活動が先月よりも活発になっていることから、海上保安庁は付近を航行する船舶に対して注意をするよう呼びかけています。
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出典
写真:海上保安庁