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今夜は満月「スノームーン」 2024年最も遠い満月が夜空に昇る

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2024/02/24 19:00 ウェザーニュース

今日2月24日(土)は満月です。2月の満月はアメリカの農事暦では「スノームーン」とも呼ばれます。

また今回の満月は、2024年のうちで最も遠い満月です。

今夜は北日本太平洋側や東日本、近畿で満月が見えているところが多くなっています。夜はまだまだ冷えるため、暖かくして満月観賞をお楽しみください。
〔写真〕各地から届いたスノームーン
ウェザーニュースでは、満月の様子をYouTubeにてライブ配信しています。こちらからも、満月観賞をお楽しみください。

西から天気下り坂で雲広がる

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2月24日18時30分の天気
今日24日(土)18時30分現在、北日本太平洋側や東日本、近畿では一部地域で雲の広がっている所があるものの、広いエリアで満月が見えています。

一方、西から天気は下り坂で、沖縄や九州、四国では厚い雲に覆われているところが多く、満月観賞にはあいにくの天気です。

中国でも雲が広がってきているものの、一部地域では雲の切れ間や雲越しに満月が見えているところもあります。

各地で夜は冷えるため、満月観賞で外に出る際は暖かい服装でお楽しみください。
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ほんの僅かに小さく見える?スーパームーンの逆

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満月の距離と大きさの違い
今回は、2024年の満月としては地球から最も遠い位置でその瞬間を迎えます。その年で最も近い満月はスーパームーンと呼ばれますが、今回はその逆ということになります。

地球の周りを公転する月の軌道は楕円形で、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化しています。このため、満月や新月のときの地球と月の距離は毎回異なります。

月は24日(土)21時30分頃に満月の瞬間を迎え、25日(日)23時59分に遠地点(地球から最も遠ざかる点)を通過します。満月のときの地心距離(地球の中心と天体の中心の間の距離)は約40万6000キロメートル、月の視直径(角度で表す天体の見かけの大きさ)は約29分26秒角です。

2024年で最も地球に近い満月(10月17日)と比較すると、視直径は約12%小さく(面積は約22%少なく)なります。肉眼で見てもその大きさの違いを感じるのは難しいものの、写真を撮って厳密に比較すると、ごくわずかな違いが感じられるかもしれません。
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2月の満月、英語で“Snow Moon”

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農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは2月の満月を「スノームーン(Snow Moon/雪月)」と呼ぶようです。「寒さが厳しく大地の多くが雪に覆われる季節」にちなんで名付けられたといわれます。
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満月とは

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太陽、月、地球の位置関係
満月の瞬間がいつになるのかは、太陽・地球・月の位置関係によって計算ができます。

地球から見て、太陽の方向と月の方向の差(黄経差)が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月がほぼ正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。

この位置関係の変化によって、地球から見ると月に太陽光が当たっている部分が変わるため、三日月や上弦、満月、下弦など、満ち欠けが移り変わっていくことになります。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) 湖南マクレガーさん

出典・参考
The Old Farmers' Almanac,国立天文台「ほしぞら情報」,国立天文台「暦計算室」