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早めのツボ押しで症状軽減?
花粉症におすすめのツボ3選

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2024/02/19 09:58 ウェザーニュース

今年は多くの都府県ですでに花粉シーズンが始まっています。

源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸郁保先生も「鍼灸院の患者さんにも、2月上旬からすでに花粉の飛散を感じている人はいる」と言います。

また、「花粉症が心配な人は、今からツボを使っておくとよい」ともアドバイスしています。詳しく教えていただきましょう。

目や鼻に症状が出る前から対策を

多くの体の不調では初期対応が大切ですが、瀬戸先生は花粉症も早くからケアする必要性を強調します。

「花粉をなるべく体に入れないことが重要だからです。花粉が体内に入れば入るほど、花粉の刺激で体が反応しやすくなり、症状も悪化してしまいます」(瀬戸先生)

くしゃみや鼻づまり、目のかゆみなど花粉症の不快な症状には、マスクや眼鏡、帽子などで花粉をブロックしますが、それでは遅いということでしょうか。

「もちろん、そういった対策も大切ですが、本格的な花粉飛散時期を前に、東洋医学によるツボを使った体の防御をおすすめしたいのです。花粉による刺激を軽減するためにも、皮膚のコンディションを整え、バリア機能を高めるのです。

花粉は口や目などからの侵入だけでなく、皮膚に触れることでかゆみなどの症状が起きる花粉皮膚炎を起こすこともあります。

また、近年では皮膚のバリア機能と花粉症などのアレルギー発症と関係が注目され、特に小さなお子さんで皮膚を保湿しアレルゲンの侵入を防ぐことが、アレルギー体質になることを抑える可能性があるともされています。

東洋医学でも皮膚の防御は重要とされます。体は本来、花粉のような不必要なものが体内に入らないように働きますが、何らかの理由でバリア機能が乱れると花粉からの刺激を受けやすくなってしまうのです。

今回ご紹介するツボは、皮膚のバリア機能を整えるもの、そして入ってしまった花粉などの悪いものを解毒する、もしくは排出する働きを助けてくれます」(瀬戸先生)

花粉を防ぐツボ3選

▼皮膚のバリアを整えるツボ:上関(じょうかん)

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こめかみの少し下、頬骨のすぐ上の少しくぼんでいるところにあるツボです。

「皮膚表面をしっかり閉じ、花粉による刺激を防いでくれます。皮膚のコンディションは精神的なストレスの影響も受けますが、上関はストレスにも効くツボです。

やや強め、痛気持ちいいくらいに押してみてください」(瀬戸先生)

▼皮膚と呼吸器からの花粉の浸入を防ぐツボ:合谷(ごうこく)

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手の甲の親指と人差し指の骨が交差するあたりのくぼみ(やや人差し指の骨側)にあります。

「合谷は大腸とつながるツボです。大腸は皮膚と深い関係があり、皮膚のトラブルでは大腸に関係のあるツボをよく使います。合谷は、呼吸器系も強化するので、皮膚と呼吸器の両方からの花粉を防ぐことができます。

じんわり圧がかかるくらいに押してください」(瀬戸先生)

▼皮膚のかゆみや赤みを改善するツボ:澤田流 二間(さわだりゅう じかん)

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人差し指の第二関節の内側で、指を曲げたときにできるしわの端にあります。

「花粉症の目や鼻の症状がないときから、皮膚にかゆみを感じることがあるかと思いますが、花粉が体に入ってきた印であることも多いです。

二間は大腸とつながる気の流れるルート・経絡(けいらく)にあります。花粉が飛散し始める時期に皮膚にかゆみなど感じたら、二間を使って早めに皮膚トラブルを解消していきましょう。少しジンと響くくらいまで、じんわりと押すのが効果的です」(瀬戸先生)

ツボ以外にも今の時季に注意したいことがあるといいます。

「皮膚の守りという意味では、指のささくれやアカギレ、かさつきなどがあるのもよくありません。皮膚表面から指先には浮絡(ふらく) という細かな経絡が流れています。指先の荒れは浮絡の弱りでもあるので、オイルやクリームなどで指先のケアを忘れないで下さい。

また、体に入ってしまった花粉は解毒、排出することが大事です。

解毒には肝臓によい、キャベツやモヤシが役立ちます。免疫力をアップするので、シイタケやマイタケ、エノキなどのキノコ類もおすすめです。

排出をよくするためには、大腸のコンディションを整えること。お通じをよくする食物繊維や発酵食品、大腸の経絡を改善するアジやイワシなどの青魚を多めにとるといいでしょう」(瀬戸先生)

2月から春にかけては、体調の乱れやすいときでもあります。花粉症を悪化させないためにも、ケアを怠らないようにしましょう。

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