産業革命前を1.5℃近く上回る
WMOは12日(金)に「2023年に世界の気温記録が更新されたことを確認」と題したプレスリリースを出し、その中で、2023年はこれまでの記録に大差をつけて観測史上最も暖かい年であると発表しました。
また、EU=欧州連合の機関であるコペルニクス気候変動サービスやNOAA(アメリカ海洋大気庁)、NASA(アメリカ航空宇宙局)も同様の発表をしています。いずれの機関も、2023年の平均気温が、パリ協定の目標である、産業革命前の1850~1900年の平均より1.5℃高い気温に近づいたとしています。
各機関による2023年の気温偏差(1850〜1900年との差)
WMO:+1.45℃(誤差±0.12℃)
コペルニクス:+1.48℃
NOAA:+1.35℃
NASA:+1.4℃
また、EU=欧州連合の機関であるコペルニクス気候変動サービスやNOAA(アメリカ海洋大気庁)、NASA(アメリカ航空宇宙局)も同様の発表をしています。いずれの機関も、2023年の平均気温が、パリ協定の目標である、産業革命前の1850~1900年の平均より1.5℃高い気温に近づいたとしています。
各機関による2023年の気温偏差(1850〜1900年との差)
WMO:+1.45℃(誤差±0.12℃)
コペルニクス:+1.48℃
NOAA:+1.35℃
NASA:+1.4℃
地球温暖化の寄与が最も大きい

2023年の高温の要因として最も大きなものが、地球温暖化であることも各機関で一致しています。温暖化によって元々の気温が上昇している所に、エルニーニョ現象が発生したことで、より高温基調になったと考えられます。
NASAによるとハワイのマウナロア天文台で観測している大気中の二酸化炭素濃度は2023年5月に424ppmに達し、氷床コアの記録をさらに遡ると、二酸化炭素濃度は少なくとも過去80万年間で最高であるとみられます。
2022年に大噴火を起こしたフンガ・トンガ・フンガ・ハアパイ火山の影響も示唆されていますが、温暖化やエルニーニョ現象の影響に比べると軽微であるとの見方です。
NASAによるとハワイのマウナロア天文台で観測している大気中の二酸化炭素濃度は2023年5月に424ppmに達し、氷床コアの記録をさらに遡ると、二酸化炭素濃度は少なくとも過去80万年間で最高であるとみられます。
2022年に大噴火を起こしたフンガ・トンガ・フンガ・ハアパイ火山の影響も示唆されていますが、温暖化やエルニーニョ現象の影響に比べると軽微であるとの見方です。
2024年はさらに高温になる可能性も
エルニーニョ現象は年が明けても続いていて、日本の気象庁によると少なくとも春のはじめにかけて続く見込みです。2023年よりも年明けの気温が高い傾向になるとみられ、WMOは2024年の気温がさらに高くなる可能性があるとしています。
NOAAは2024年の気温が2023年よりも高くなる確率が3分の1、高温ランキングのトップ5に入る確率は99%と算出しました。コペルニクスも同様の見解を発表しており、今年の気温の動向も注目されます。
今後の気候変動を緩和させる行動とともに、すでに進行している気候変動への適応が必要になってきています。生活の中の日常的な「緩和」「適応」の実践が、未来の地球や私たちの生活を守ることにつながります。私たちも身の回りのできることから取り組み、地球の未来を考えてみませんか。
NOAAは2024年の気温が2023年よりも高くなる確率が3分の1、高温ランキングのトップ5に入る確率は99%と算出しました。コペルニクスも同様の見解を発表しており、今年の気温の動向も注目されます。
今後の気候変動を緩和させる行動とともに、すでに進行している気候変動への適応が必要になってきています。生活の中の日常的な「緩和」「適応」の実践が、未来の地球や私たちの生活を守ることにつながります。私たちも身の回りのできることから取り組み、地球の未来を考えてみませんか。