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令和6年能登半島地震 地震の活動状況まとめ(3日20時)

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2024/01/03 20:56 ウェザーニュース

1月1日(月)16時10分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7の地震(令和6年能登半島地震)が発生しました。

この地震の前後から強い揺れを伴う地震が増加していて、石川県西方沖から佐渡島の西にかけての約150kmの範囲で地震の活動が活発になっています。3日(水)20時までの活動をまとめます。
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一連の最大となった地震の概要

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震源地:石川県能登地方
規模(マグニチュード):M7.6
震源の深さ:16km

各地の震度(震度6弱以上)
■震度7:
【石川県】志賀町香能

■震度6強:
【石川県】七尾市垣吉町 七尾市能登島向田町 輪島市鳳至町 輪島市河井町 珠洲市三崎町 珠洲市正院町 珠洲市大谷町 穴水町大町

■震度6弱:
【新潟県】長岡市中之島
【石川県】志賀町富来領家町 志賀町末吉千古 七尾市本府中町 七尾市袖ヶ江町 中能登町末坂 中能登町能登部下 能登町宇出津

この地震により、一時は石川県に大津波警報が、北陸地方などに津波警報が発表されていましたが、いずれも時間の経過に伴う減衰により解除されています。

観測された津波の高さは、最大の輪島港で「1.2m以上」と発表されていますが、現時点では正確な最大高さはわかっていません。

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強い地震は徐々に減少傾向

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最大震度1未満の地震を含む地震 MT図
1日(月)16時以降、マグニチュード4〜5クラスの地震が頻繁に発生しています。3日(火)20時までに、震度3以上を観測する地震が126回、うち最大震度5弱以上の地震が13回観測されています(1日は暫定値、2日以降は速報値)。

地震の規模と時系列を表した散布図(MT図)をみると、マグニチュード4以上の地震は徐々に減少傾向ではあるものの、2日が経つ今日もM5前後の地震が何度か起きていることがわかります。

一連の震源分布を見ると、2020年12月以降にたびたび群発地震を起こした能登半島の北東端の領域だけにとどまらず、能登半島の西の沖合から佐渡島近くまでの約150kmの範囲に広がっていることがわかります。

1日(月)16時10分のM7.6の地震は、これまでの地震に比べて格段に規模が大きかったため、断層活動による岩盤の破壊が広範囲に及んだと考えられます。今後もしばらくは能登半島の直下地震による激しい揺れと、沖合の地震による津波の発生の両方に注意をする必要があるといえます。
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震度5クラス以上の地震 まだ続く可能性

能登半島周辺で2020年から続いている地震活動では、これまでの最大は2023年5月5日のM6.5 最大震度6強の地震でしたが、今回のM7.6の地震はその40〜40倍程度のエネルギーということになります。日本周辺で発生した地震でみても、深発地震を除けば2011年3月の東北地方太平洋沖地震の一連の活動以来の規模といえます。

国内で震度7を観測するのは2018年の胆振地方中東部の地震以来で、そのほかには熊本地震、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震、新潟県中越地震など、いずれも大きな被害をもたらしたものばかりです。石川県内で震度7を観測するのは観測開始以来、初めてになります。

今後は徐々に地震の回数が減少していくと考えられますが、しばらくは強い地震が発生する確率が平常時よりも格段に高い状況が続きます。3日(水)も震度5弱以上の地震が2回発生しています。これまでに建物がダメージを受けていた場合、その後の地震によって倒壊するなどのおそれがありますので、引き続き安全な場所で過ごすようにしてください。
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出典
震央分布データ:気象庁HPより

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