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琵琶湖の水位はすでに−0.6m以下
この先も雨は少なく渇水懸念

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2023/11/26 12:30 ウェザーニュース

琵琶湖の水位が低くなっています。14年ぶりの低水位となった一昨年2021年と同水準になっていて、しばらくはまとまった雨が期待できないことから、今後の水位低下が心配される状況です。

秋は西日本の広範囲で少雨の傾向

琵琶湖の水位は低い状態が続いていて、今日26日(日)午前0時の時点では−0.64mで、ここ2週間ほどは−0.6m以下になっています。

近畿をはじめとした西日本は秋雨前線や台風の影響が小さかったこともあり、秋に入ってからの降水量が少なく、琵琶湖に近い滋賀県彦根市は25日(土)までの60日間の降水量が平年の70%弱です。この間に琵琶湖の水位は0.3mほど低下しました。

元々水位の低い時期ですが、−0.6m以下になるのは最近10年では一昨年2021年の11月のみです。過去の水位の回復と彦根市のアメダスの降水量の関係から、0.2mの水位上昇には120mm前後の雨が必要と考えられます。

まとまった雨はしばらくない予想

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この先は低気圧が北日本を通過し、通過後は冬型の気圧配置となるため、琵琶湖周辺の雨は降っても一時的とみられます。また、23日(木)に発表された気象庁の1か月予報では近畿太平洋側で平年より少なく、近畿日本海側は平年並みの降水量となる見込みです。

秋から冬に移り変わり平年の降水量自体が少ない時期ですので、短期間に水位上昇をもたらすような雨はなかなか期待できません。

近年は様々な対策により水位が低下した場合も取水制限が行われるケースは減少しています。それでも日頃からの水の無駄遣いは避けるようにしましょう。
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