噴気はあるも噴火は停止状態
硫黄島沖では10月21日頃から噴火が始まったとみられています。2022年の噴火とほぼ同じ場所で起こっていて、報道機関で撮影された画像ではコックステールジェット(注)がみられたことから、マグマ水蒸気爆発が発生したと考えられます。
(注)コックステールジェット:黒っぽい岩石混じりの噴煙が速い速度で上がっていく軌跡が、おんどりの尾のように見えることからこう呼ばれる。爆発力の強い噴火の際に見られることがある。
海上保安庁は11月10日(金)に航空機による観測を実施し、硫黄島南岸の翁浜の沖合に新島を確認しています。新島の大きさは南北400m、東西200mほどの大きさで、観測時点では高さ数10mほどの噴気を上げていました。
航空機に同乗した東京工業大学の野上教授によると、新島は小規模な溶岩流と火砕丘、及び火山噴出物からなり、溶岩流の流出は停止していて、現時点で噴火は確認できないとのことです。噴火活動は停止状態にあるといえ、新たな活動がなかった場合、新島は波などによる侵食によって縮小していくとしています。
噴火活動は小康状態になっているものの、周辺には変色水が確認されている状況です。付近を航行する船舶には引き続き注意が必要として、海上保安庁は航行警報を発出しています。
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(注)コックステールジェット:黒っぽい岩石混じりの噴煙が速い速度で上がっていく軌跡が、おんどりの尾のように見えることからこう呼ばれる。爆発力の強い噴火の際に見られることがある。
海上保安庁は11月10日(金)に航空機による観測を実施し、硫黄島南岸の翁浜の沖合に新島を確認しています。新島の大きさは南北400m、東西200mほどの大きさで、観測時点では高さ数10mほどの噴気を上げていました。
航空機に同乗した東京工業大学の野上教授によると、新島は小規模な溶岩流と火砕丘、及び火山噴出物からなり、溶岩流の流出は停止していて、現時点で噴火は確認できないとのことです。噴火活動は停止状態にあるといえ、新たな活動がなかった場合、新島は波などによる侵食によって縮小していくとしています。
噴火活動は小康状態になっているものの、周辺には変色水が確認されている状況です。付近を航行する船舶には引き続き注意が必要として、海上保安庁は航行警報を発出しています。
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出典・参考
新島の写真:海上保安庁