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おうし座流星群(北群)が見頃 新月に近く観測には好条件

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2023/11/11 11:11 ウェザーニュース

11月12日(日)の前後におうし座流星群(北群)が活動の極大を迎えます。この前後の期間に活動する流星群とあわせると、最大で1時間に5個程度の流星を見られる可能性があります。

ピークがなだらかな流星群ですので、前後の10日間程度は同程度の活動が予想されます。今週末は新月の時期に近いため、流星観測には好条件です。
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ゆっくりで明るい流星に期待

おうし座流星群には「南群」と「北群」の2つがあり、いずれの流星群も活動期間が2か月程度とかなり長い流星群です。南群は11月5日頃、北群は11月12日頃が活動の極大といわれますが、いずれも明瞭なピークがなく、数日にわたり台形上のピークがあることが知られています。

いずれの流星群も期待出来る流星数は最大でも1時間に5個以下のため、三大流星群と比べると活動は弱いといえます(ふたご座流星群では1時間に70個程度)。ただ、この時期は南北のおうし座流星群に加え、18日頃にピークを迎えるしし座流星群の活動が始まっているため、最大で1時間に5個程度の流星を見られる可能性があります。

また、おうし座流星群の特徴として、流れるスピードがゆっくりで、明るい火球が流れることが多い流星群といわれます。数は少なくても、見られたときの感動は大きそうです。

放射点のあるおうし座は18時頃から東の空に昇りはじめるため、一晩を通して流星が期待出来ますが、放射点が空の高くに昇る深夜ほど出現が多くなります。
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天気の良い日に見るのがおすすめ

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おうし座流星群は数日間にわたり出現数がさほど変わりませんので、晴れた日に見るのがおすすめです。

今夜は西日本の太平洋側を中心に晴れる予想です。来週中頃には高気圧に覆われて広範囲で晴れる日がありそうですので、この頃もおすすめです。
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年始にかけて注目の流星群

秋から冬にかけてはいくつかの流星群が活動のピークを迎えます。

11月18日頃には「しし座流星群」の活動がピークとなります。過去には「流星雨」と呼ばれるほどの活発な活動を見せたことがありますが、近年は活動が低調で、今年も流星数は最大で1時間に5個程度になると予想されています。

12月14日頃には三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の活動がピークとなります。毎年安定して多くの流星が流れることが知られていて、その数は年間でも最大になることが多くなります。今年は新月に近い時期のため特に条件が良く、最大で1時間に70個程度もの流星が期待出来ると予想されています。

1月4日頃には三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」の活動がピークとなります。お正月を彩る流星群ですが、次回の2024年1月4日は月が明るいことや、日本では活動の極大の時間帯に流星が出現しないため、あまり条件が良くない見通しです。
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