2023年の気温が過去最高となる確率は99%以上
9月の地球の平均気温は基準となる20世紀の平均気温に比べて1.44℃上回りました。基準値との差で見た場合、他の月も含め観測史上最も高い記録です。この9月で535回連続(40年以上)で20世紀の平均気温より高い月が続いています。地域別に見ていくとアフリカ、ヨーロッパ、北米、南米で過去最も高く、アジアは史上2番目、オセアニアは3番目の高さでした。
NOAAが作成した9月の気温や海面水温が基準値に比べてどのくらいの高さ/低さであるかを表したマップでは、地球の大部分が基準値より高いことを示す暖色系となっています。日本やヨーロッパ、中米などは「記録的高温」を示す濃い赤色です。
また、2023年1月〜9月までの平均気温も基準値を1.10℃上回っていて最も高い記録となっています。NCEI(国立環境情報センター)の年内の世界気温見通しと9月までのデータから、2023年の年間気温が観測史上最高となる確率は99%以上です。
なお、EU=欧州連合の機関であるコペルニクス気候変動サービスも同様に9月の地球の平均気温は過去最高だったとしています。
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NOAAが作成した9月の気温や海面水温が基準値に比べてどのくらいの高さ/低さであるかを表したマップでは、地球の大部分が基準値より高いことを示す暖色系となっています。日本やヨーロッパ、中米などは「記録的高温」を示す濃い赤色です。
また、2023年1月〜9月までの平均気温も基準値を1.10℃上回っていて最も高い記録となっています。NCEI(国立環境情報センター)の年内の世界気温見通しと9月までのデータから、2023年の年間気温が観測史上最高となる確率は99%以上です。
なお、EU=欧州連合の機関であるコペルニクス気候変動サービスも同様に9月の地球の平均気温は過去最高だったとしています。
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降水量はエルニーニョ現象の影響で地域に偏り
9月の降水量はエルニーニョ現象の影響が現れています。ヨーロッパでは干ばつの続いた所が多くなりましたが、ギリシャからリビアにかけて大雨に見舞われました。地中海の海面水温が高いことで「メディケーン」と呼ばれる熱帯低気圧に近い性質の低気圧が発達した影響です。
地球温暖化の進行にエルニーニョ現象が加わったことで、熱帯収束帯((ITCZ)での降雨強度は9月として記録的な強さになりました。
9月の熱帯低気圧の累積エネルギーは1991〜2020年平均の70%ほどとなっています。最大風速50m/s以上(カテゴリー3以上のハリケーン、非常に強い台風に相当)まで発達したものは4つでした。
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地球温暖化の進行にエルニーニョ現象が加わったことで、熱帯収束帯((ITCZ)での降雨強度は9月として記録的な強さになりました。
9月の熱帯低気圧の累積エネルギーは1991〜2020年平均の70%ほどとなっています。最大風速50m/s以上(カテゴリー3以上のハリケーン、非常に強い台風に相当)まで発達したものは4つでした。
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