過去の記録を大幅に更新する高温
9月の気温は全国的に1か月を通して平年を上回りました。月平均気温は全国153の気象官署等のうち、仙台や東京、名古屋、大阪など100地点以上で観測史上1位を更新しています。
太平洋高気圧が平年よりも強い状況が続いたことに加え、日本近海の海面水温が記録的に高かったことで過去にない高温になったとみられます。
また、都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、9月の日本の平均気温偏差は+2.66℃で、これまで最も高かった2012年の+1.51℃を大幅に上回りました。7月から3か月連続して過去最高です。
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
太平洋高気圧が平年よりも強い状況が続いたことに加え、日本近海の海面水温が記録的に高かったことで過去にない高温になったとみられます。
また、都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、9月の日本の平均気温偏差は+2.66℃で、これまで最も高かった2012年の+1.51℃を大幅に上回りました。7月から3か月連続して過去最高です。
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
温暖化の影響が顕在化か
ウェザーニューズの気候変動チームが9月の気温について、シミュレーション計算を行ったところ、これだけ高くなるのは非常に稀であることがわかりました。
1976〜2010年のデータを元にした1750通りの気候シミュレーションの中で、今年よりも高い計算結果はありませんでした。今年の高温は近年になり温暖化の影響が顕在化していることを示していると見られます。
地点別で見ると、東日本と北日本は軒並み発生確率が0.1%未満で、西日本は1%程度の高温でした。南西諸島はそれほど極端な高さではなく、5〜10年に一度の水準となっています。
1976〜2010年のデータを元にした1750通りの気候シミュレーションの中で、今年よりも高い計算結果はありませんでした。今年の高温は近年になり温暖化の影響が顕在化していることを示していると見られます。
地点別で見ると、東日本と北日本は軒並み発生確率が0.1%未満で、西日本は1%程度の高温でした。南西諸島はそれほど極端な高さではなく、5〜10年に一度の水準となっています。
年平均気温の偏差は史上初めて+1.0℃以上の見通し
日本の年平均気温が過去最も高くなったのは2020年で、その時の偏差は+0.65℃です。今年は9月末の時点で+1.47℃と飛び抜けて高い数字で推移しています。
この後、10~12月の気温が平年並みで推移したと仮定しても、年平均気温の年差は+1.0℃を上回る水準です。
ウェザーニューズ予報センターの長期予報チームによると、10~12月の気温は平年よりも高い見通しになっています。このことから今年2023年の日本の平均気温は過去最高を大幅に更新することがほぼ確実と言えそうです。
» この先の天候 長期見解
この後、10~12月の気温が平年並みで推移したと仮定しても、年平均気温の年差は+1.0℃を上回る水準です。
ウェザーニューズ予報センターの長期予報チームによると、10~12月の気温は平年よりも高い見通しになっています。このことから今年2023年の日本の平均気温は過去最高を大幅に更新することがほぼ確実と言えそうです。
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地球の平均気温も過去最高に
また、EU=欧州連合の機関であるコペルニクス気候変動サービスは、9月の地球の平均気温は16.38℃と、これまでの記録を0.5℃も更新する過去最高になったとしています。
6月以降、世界的な高温傾向が継続していて、1〜9月までの気温もこれまでに最も高かった2016年を上回る水準で推移しています。WMO(世界気象機関)によると海面水温の記録的に高い状況が続いていることもあり、2023年は観測史上最も暖かな年になる見通しです。
今年の世界的な高温は、今後の気候変動における一つの転換点になるのかもしれません。省エネ製品を利用したり生活環境を見直すことも地球温暖化の抑制につながります。未来の熱中症被害低減のためにも脱炭素のアクションを進めましょう。
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6月以降、世界的な高温傾向が継続していて、1〜9月までの気温もこれまでに最も高かった2016年を上回る水準で推移しています。WMO(世界気象機関)によると海面水温の記録的に高い状況が続いていることもあり、2023年は観測史上最も暖かな年になる見通しです。
今年の世界的な高温は、今後の気候変動における一つの転換点になるのかもしれません。省エネ製品を利用したり生活環境を見直すことも地球温暖化の抑制につながります。未来の熱中症被害低減のためにも脱炭素のアクションを進めましょう。
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