細い月が金星に接近
10月は未明から明け方の東の空で「明けの明星」の「金星」を見ることができます。マイナス4.3等~4.5等もの明るさで輝くため、夜空の中でも目を引きそうです。
11日(水)の未明から明け方には、細い月が金星と接近します。非常に明るい金星と、幻想的な細い月の共演は見物です。
▼11日(水)に昇る時刻(東京)
月 2:08 金星 2:06 太陽 5:43
11日(水)の未明から明け方には、細い月が金星と接近します。非常に明るい金星と、幻想的な細い月の共演は見物です。
▼11日(水)に昇る時刻(東京)
月 2:08 金星 2:06 太陽 5:43
オリオン座流星群が極大
オリオン座流星群が、10月22日(日)9時頃に活動の極大を迎えます。このため、21日(土)深夜~22日(日)明け方が一番の見頃となる予想です。
流星は放射点が空に昇ってくる21時頃から流れ始めますが、深夜から明け方ほど放射点が高く昇るため観察に適しています。
月は沈むため、月明かりの心配はありません。アストロアーツ社によると、ピーク時には見晴らしの良いところで1時間あたり5個~10個程度の流星を見られるとのことです。
出現ピークはなだらかな流星群のため、数日間は観測チャンスがあります。ぜひ流星観測をお楽しみください。
流星は放射点が空に昇ってくる21時頃から流れ始めますが、深夜から明け方ほど放射点が高く昇るため観察に適しています。
月は沈むため、月明かりの心配はありません。アストロアーツ社によると、ピーク時には見晴らしの良いところで1時間あたり5個~10個程度の流星を見られるとのことです。
出現ピークはなだらかな流星群のため、数日間は観測チャンスがあります。ぜひ流星観測をお楽しみください。
金星が西方最大離角
10月24日(火)には、金星が「西方最大離角(※)」を迎えて見頃となります。普段よりも空高くまで昇るため注目です。
金星は、来年2月下旬頃にかけて明け方の空に見えます。秋から年末にかけて、日の出1時間前の高度は25度を超える予想のため、早起きした際には非常に明るい金星を探して東方向の空に目を向けてみてください。
▼24日(火)に昇る時刻(東京)
金星 2:12 太陽 5:55
(※)西方最大離角
地球から見て金星が太陽から西側に最も離れる現象のこと。
地球の内側を公転する金星は、見かけ上では太陽から大きく離れることがなく、日の入り後の西の空か、日の出前の東の空にしか現れず、真夜中に見えることはありません。太陽から最も離れる最大離角の際は、普段よりも空高くまで昇るため観測チャンスとなります。
金星は、来年2月下旬頃にかけて明け方の空に見えます。秋から年末にかけて、日の出1時間前の高度は25度を超える予想のため、早起きした際には非常に明るい金星を探して東方向の空に目を向けてみてください。
▼24日(火)に昇る時刻(東京)
金星 2:12 太陽 5:55
(※)西方最大離角
地球から見て金星が太陽から西側に最も離れる現象のこと。
地球の内側を公転する金星は、見かけ上では太陽から大きく離れることがなく、日の入り後の西の空か、日の出前の東の空にしか現れず、真夜中に見えることはありません。太陽から最も離れる最大離角の際は、普段よりも空高くまで昇るため観測チャンスとなります。
月が土星に接近
土星は空に昇る時刻が早くなっていて、東京では10月頭には21時過ぎ、10月末には19時過ぎに南の空高くに現れます。土星の明るさは0.7等で、南の空では一番明るく輝くため注目です。
24日(火)夜には月が土星に接近します。帰り道は南東から南の方向を見上げて、月と土星の共演をお楽しみください。
▼25日(水)に沈む時刻(東京)
月 1:20 土星 1:08
24日(火)夜には月が土星に接近します。帰り道は南東から南の方向を見上げて、月と土星の共演をお楽しみください。
▼25日(水)に沈む時刻(東京)
月 1:20 土星 1:08
日本独自の風習「十三夜」
10月27日(金)は「十三夜」です。
十三夜とは、昔使っていた月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陰太陽暦(旧暦)の9月13日の夜を指し、この日に見える月は旧暦の8月15日(十五夜)に出る月(中秋の名月)と並ぶ名月とされています。
平安時代に中国から伝わったとされる十五夜の月を愛でる風習とは異なり、十三夜の少し欠けた月を愛でる風習は日本独特のものと言われています。
当日は空を見上げて、先人が愛した十三夜の月をお楽しみください。
十三夜とは、昔使っていた月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陰太陽暦(旧暦)の9月13日の夜を指し、この日に見える月は旧暦の8月15日(十五夜)に出る月(中秋の名月)と並ぶ名月とされています。
平安時代に中国から伝わったとされる十五夜の月を愛でる風習とは異なり、十三夜の少し欠けた月を愛でる風習は日本独特のものと言われています。
当日は空を見上げて、先人が愛した十三夜の月をお楽しみください。
明け方に日本全国で「部分月食」
10月29日(日)の明け方に、日本全国で「部分月食」が見られます。
月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶ時に起こり、月が地球の影に隠されることで、地球から見ると月が欠けていく様子が楽しめる天文現象です。今回見られるのは、月の一部が欠けたように見える「部分月食」です。
今回月食が起こるのは明け方です。部分月食は4時34.5分に始まり、徐々に月が欠けて5時14.1分に食の最大を迎えて最も欠けた様子を見ることができます。その後は段々と元に戻り、5時53.6分に部分食は終わります。
今回の月食では月の直径の12.8%が隠されます。
月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶ時に起こり、月が地球の影に隠されることで、地球から見ると月が欠けていく様子が楽しめる天文現象です。今回見られるのは、月の一部が欠けたように見える「部分月食」です。
今回月食が起こるのは明け方です。部分月食は4時34.5分に始まり、徐々に月が欠けて5時14.1分に食の最大を迎えて最も欠けた様子を見ることができます。その後は段々と元に戻り、5時53.6分に部分食は終わります。
今回の月食では月の直径の12.8%が隠されます。
月食の時刻や月の欠け具合は全国で同じです。ただ、月食の際に月が見える高度は異なります。
部分食の終わりの際、月の高度は那覇で9.6度、京都で4.7度、東京で1.8度、札幌で2.6度しかありません。特に東日本と北日本は月の高度がとても低くなります。西の空が開けた場所で、部分月食をお楽しみください。
部分食の終わりの際、月の高度は那覇で9.6度、京都で4.7度、東京で1.8度、札幌で2.6度しかありません。特に東日本と北日本は月の高度がとても低くなります。西の空が開けた場所で、部分月食をお楽しみください。
10月の満月、英語で“Hunter's Moon”
10月の月は、29日(日)5時24分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは10月の満月を「ハンターズムーン(Hunter's Moon/狩猟月)」と呼ぶようです。
10月は狩猟を始める頃にちなんで、この名前がつけられたと言われています。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは10月の満月を「ハンターズムーン(Hunter's Moon/狩猟月)」と呼ぶようです。
10月は狩猟を始める頃にちなんで、この名前がつけられたと言われています。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
丸いお月様が木星に接近
10月は深夜に南の空高くで木星が輝きます。木星は約マイナス2.8等もの明るさで輝くため、夜空の中でもひと際に目を引きそうです。
29日(日)夜~30日(月)明け方には、丸いお月様が木星に接近します。夜空の中でも存在感のある月と木星が隣り合う姿は見物です。
▼29日(日)に昇る時刻(東京)
月 16:59 木星 17:04
29日(日)夜~30日(月)明け方には、丸いお月様が木星に接近します。夜空の中でも存在感のある月と木星が隣り合う姿は見物です。
▼29日(日)に昇る時刻(東京)
月 16:59 木星 17:04
参考資料など
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
The Old Farmers' Almanac
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
The Old Farmers' Almanac