茨城県北茨城市と福島県いわき市に「緊急安全確保」発令 警戒レベル5 命を守る行動を
2023/09/08 20:50 ウェザーニュース
9月8日(金)、茨城県北茨城市、福島県いわき市は台風13号に伴う大雨で、災害の危険性が高まっているとして、警戒レベル5「緊急安全確保」の避難情報を発令しました。
北茨城市やいわき市では1時間に100mmを超えるような猛烈な雨が降ったと見られ、土砂災害や浸水、河川氾濫などの危険性が非常に高くなっています。対象地域からは周囲の安全の確認しつつ、身の安全を確保して過ごすようにしてください。
▼対象地域
北茨城市全域
いわき市:蛭田川流域、宮川流域
身の安全の確保を
激しい雨は北茨城市で21時頃まで、いわき市では23時頃まで続き、その後は次第に弱まってくる見通しです。ただ、雨が落ち着いたあともしばらくは土砂災害が発生するおそれがあります。
また、雨のピークを越えたあとも、新たに土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫などが発生する危険があるので、厳重に警戒してください。
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「顕著な大雨に関する情報」とは
顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。
線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。
情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。
なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
万が一、避難前にレベル5になってしまったら
警戒レベルに応じたとるべき行動
もし万が一、避難前に警戒レベル5の状況になってしまった場合には、さらなる状況悪化に備えた行動が必要です。
避難所までの経路上の安全が確実である場合は、少しでも安全な避難所等に移動します。
しかし、避難経路上に冠水・浸水した場所がある場合や、増水した河川・急な崖などがある場合、夜間の場合、移動が困難なほどの雨が降り続いている場合等は移動を避けるべきです。今いる建物の中で、斜面や崖からできるだけ遠く、なるべく上の階へ避難したうえで、安全確保と情報入手につとめてください。
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