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今週は「西村彗星」観測チャンス 望遠鏡で見られる可能性 方向や時間帯は?

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2023/09/03 14:20 ウェザーニュース

今年8月に発見されたばかりの新彗星「西村彗星(C/2023 P1 (Nishimura)」が太陽に接近し、明るくなりつつあります。

天気さえ良ければ今週が一番の観測のチャンスになるとみられ、肉眼で見つけるのは厳しいものの、天体望遠鏡などを使えば自身の目で見られるかもしれません。
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明け方4時頃の東の空に注目

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西村彗星は今年8月12日・13日の未明に、静岡県のアマチュア天文家 西村栄男さんが発見した彗星で、発見者の名前から「Nishimura彗星」(C/2023 P1 (Nishimura))と命名されました。

(明るさ)
西村彗星は9月18日(月)頃に太陽と最接近する予想ですので、この頃をピークに最も明るくなります。ただし、前後それぞれ1週間程度は太陽に近すぎるため、観測は極めて難しいといえそうです。

(方向と時間帯)
今月前半は明け方の東の空に登ってくる様子を見ることができます。3時台から4時すぎにかけてが観察に適しています。

現在はかに座の方向にあり、日に日にしし座の方向へ移動します。空に昇ってくる時刻は次第に遅くなるため、同じ時刻に観測すると日ごとに高度が低くなっていくことになります。

来週になると前述の通り太陽の方向にかなり近づくため、夜明け前のギリギリにならないと空に昇ってこなくなります。薄明の空で観察するのは難しそうです。

また、今月中旬には日没後の西の空に沈む状況にもなりますが、この時期も太陽とほとんど同じ方向にあるため観察は難しい見込みです。

彗星を観察するには

現時点での予測では、西村彗星を肉眼で観察するのは難しいといわれています。予測されているよりもはるかに明るくなった場合には、肉眼で見えるようになるかもしれませんが、あまり期待は出来ません。

郊外の空の暗い所では、望遠鏡や双眼鏡を使えば彗星を自分の目で見られそうです。日ごとに目印となる星の位置が変わるため、星図アプリ等であらかじめ目印となる周囲の星を調べておくと良さそうです。周囲の星と比べてぼんやりと見える青緑の光があれば、それが彗星です。

露光時間などが調整可能なカメラと望遠が効くレンズ、三脚等が揃っている場合には、写真に撮ることもできます。また、天体望遠鏡越しに、カメラで撮影する方法もあります。

今回の西村彗星以外にも、同等の明るさの彗星(すいせい・ほうき星)は年に何度か見られることがあります。2020年のネオワイズ彗星のように、肉眼で見えるほどの明るさになった彗星もあります。彗星は周期的に近づいてくるものだけでなく、今回の西村彗星のように新しく発見されるものも多くありますので、時々情報をチェックしておくと良さそうです。
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天気の良い日を狙って早起きを

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一番の見頃となる今週は、熱帯低気圧や秋雨前線、湿った空気の影響などで天気の悪くなる日も多そうです。せっかく早起きしても曇っていたら彗星は見られません。

天気予報を味方につけて、彗星観測にチャレンジしてみてください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリ) エクリプス310 さんからの投稿