今年の気温は過去に比べ飛び抜けて高い
都市化の影響が小さく地域の偏りを考慮した15地点(※)の観測値による、今年2023年の日本の夏の平均気温偏差は+1.76となりました。これまで最も高かった2010年の+1.08を大幅に上回っています。
統計開始以来の夏の気温の上位を比較すると、今年の暑さが大きく飛び抜けていることがわかります。
▼夏の平均気温偏差の高い順
2023年 1.76
2010年 1.08
2022年 0.91
1994年 0.79
1978年 0.76
1898年からのグラフ全体を見ると右肩上がりで、この傾向は地球温暖化が関与していると考えられます。
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
統計開始以来の夏の気温の上位を比較すると、今年の暑さが大きく飛び抜けていることがわかります。
▼夏の平均気温偏差の高い順
2023年 1.76
2010年 1.08
2022年 0.91
1994年 0.79
1978年 0.76
1898年からのグラフ全体を見ると右肩上がりで、この傾向は地球温暖化が関与していると考えられます。
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
北日本は3か月を通して平年を上回る
今年の夏の特徴はは6~8月を通して平年よりも気温の高い状態が続いたことが挙げられます。3か月の地域毎の気温平年差を見ていくと、西日本で6月上旬、東日本で6月下旬に一時的に平年を下回るタイミングがあったほかは、平年を大きく上回る水準で経過しました。
特に北日本が顕著で7月下旬以降は平年よりも2℃以上も高い状況が継続しています。
異常気象分析検討会では7月後半からの高温について、フィリピン付近で対流活動が活発になったことから、太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったこと。8月前半は台風6号や7号の北上で暖かな空気が継続的に流れ込んだ上、フェーン現象も発生したことが主な要因としています。
また、北日本の高温に関しては、周辺海域の海水温の高さも寄与したとみられます。
» 関連記事 異常気象分析検討会の結果
特に北日本が顕著で7月下旬以降は平年よりも2℃以上も高い状況が継続しています。
異常気象分析検討会では7月後半からの高温について、フィリピン付近で対流活動が活発になったことから、太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったこと。8月前半は台風6号や7号の北上で暖かな空気が継続的に流れ込んだ上、フェーン現象も発生したことが主な要因としています。
また、北日本の高温に関しては、周辺海域の海水温の高さも寄与したとみられます。
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過去最高気温を観測した地点は128地点
個別の地点で見ても記録的となった所が多く、3か月の平均気温は153の気象官署等のうち半数以上の85地点で観測史上1位を更新。最高気温の過去最高を更新したアメダス地点は全国915のうち128地点を数え、石川県小松市と福島県伊達市・梁川では初めて40℃を記録しています。
暑さが続いたことも特徴的で、最高気温が35℃以上の猛暑日の連続記録は兵庫県豊岡市で22日、福井県福井市で20日に達し、30℃以上の真夏日の連続記録は東京都心でこれまでの40日を大幅に上回る、59日となりました。(東京の真夏日連続記録は9月2日時点で継続中)
長期予報では9月以降も平年より気温の高い状況が続く予想となっています。平年の気温そのものが下がっていく時期ですので、これまでのような暑さにはならないものの、季節の進みは遅くなる見通しです。
» この先の天候 長期見解
暑さが続いたことも特徴的で、最高気温が35℃以上の猛暑日の連続記録は兵庫県豊岡市で22日、福井県福井市で20日に達し、30℃以上の真夏日の連続記録は東京都心でこれまでの40日を大幅に上回る、59日となりました。(東京の真夏日連続記録は9月2日時点で継続中)
長期予報では9月以降も平年より気温の高い状況が続く予想となっています。平年の気温そのものが下がっていく時期ですので、これまでのような暑さにはならないものの、季節の進みは遅くなる見通しです。
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