「翌年以降にとっておく」人も24%いましたが、残った花火は来年も使えるのでしょうか。
花火の「消費期限」について、「花火の総合商社」株式会社若松屋広報担当の竹内直紀さんに伺ったところ、驚きの回答が返ってきました。保管する際の注意点と一緒に解説して頂きます。
花火の「消費期限」について、「花火の総合商社」株式会社若松屋広報担当の竹内直紀さんに伺ったところ、驚きの回答が返ってきました。保管する際の注意点と一緒に解説して頂きます。
花火の火薬は劣化しにくい
花火にも食品のような「消費期限」、または「使用期限」のようなものは設定されているのですか。
「おもちゃ花火のパッケージには『使用期限』についての記載は一切ありません。それは単純な理由で、『花火には使用期限がない』からです。花火で使われている火薬は経年劣化を起こしにくく、製造から10年経っても品質を保つことができます。
製造物責任法(PL法)という法律はご存知でしょうか。『製造物の欠陥が原因で生命、身体又は財産に損害を被った場合に、被害者が製造業者等に対して損害賠償を求めることができる』という内容です。
PL法によると、生産者責任は生産年から10年とされていますので、10年が使用期限といえるかもしれません」(竹内さん)
「おもちゃ花火のパッケージには『使用期限』についての記載は一切ありません。それは単純な理由で、『花火には使用期限がない』からです。花火で使われている火薬は経年劣化を起こしにくく、製造から10年経っても品質を保つことができます。
製造物責任法(PL法)という法律はご存知でしょうか。『製造物の欠陥が原因で生命、身体又は財産に損害を被った場合に、被害者が製造業者等に対して損害賠償を求めることができる』という内容です。
PL法によると、生産者責任は生産年から10年とされていますので、10年が使用期限といえるかもしれません」(竹内さん)
火がつかないときの裏ワザとは
経年劣化を起こしにくい花火ですが、なかなか火がつかなかい花火もあります。
「花火に使われている紙は火薬以上に湿度を含みやすいので、特に湿度が高いこの時期は、湿気(しけ)っている可能性があります。
おもちゃ花火の中でも、『ススキ花火』と呼ばれる、先端の紙部分が花びらのようになっているタイプの花火は、紙が多く使われているので、火がつきにくいことがあります。
実は、ススキ花火の先端に付いている花びら状の紙は『導火線』ではなく、火薬保護のための紙なのです。紙が湿気ったりしていて火が消えてしまうと、肝心の火薬部分に火が到達しないため、火花は吹き出しません。
これからススキ花火を楽しむ機会があったら、先端部分の紙をちぎり取って、火をつけてみてください。すぐに火がついて、ススキ花火の特長であるカラフルな変色ぶりが楽しめます」(竹内さん)
「花火に使われている紙は火薬以上に湿度を含みやすいので、特に湿度が高いこの時期は、湿気(しけ)っている可能性があります。
おもちゃ花火の中でも、『ススキ花火』と呼ばれる、先端の紙部分が花びらのようになっているタイプの花火は、紙が多く使われているので、火がつきにくいことがあります。
実は、ススキ花火の先端に付いている花びら状の紙は『導火線』ではなく、火薬保護のための紙なのです。紙が湿気ったりしていて火が消えてしまうと、肝心の火薬部分に火が到達しないため、火花は吹き出しません。
これからススキ花火を楽しむ機会があったら、先端部分の紙をちぎり取って、火をつけてみてください。すぐに火がついて、ススキ花火の特長であるカラフルな変色ぶりが楽しめます」(竹内さん)
保管は通気性のいい場所で
花火に使用期限がないとすると、保管しておけば来年以降も楽しめるのですね。
「火薬は劣化しにくいとはいえ、正しい保管方法を知っておくことが大切です。極端に湿気の多い場所を避けて、通気性のいい場所に保管してください。一般の家庭であれば、換気しやすい棚や納戸などが花火の保管に適した場所といえます。
また、花火を新聞紙に包んだり、乾燥剤と一緒に保管したりすると、より湿気を避けることができます。
紙を多く使っている花火ほど湿気やすくなります。線香花火、ススキ花火、スパーク花火の順に湿気やすいと、覚えておくといいでしょう。
湿気以上に気をつける必要があるのは、火気がない直射日光を避けられる場所に保管しておくことです。言うまでもありませんが、火気や高温により花火が発火して、火災を招いてしまう可能性があるからです」(竹内さん)
花火がどうしても残ってしまったときは、適切な保管方法に従えば、来年以降も使用が可能です。しかし、保管場所にはくれぐれも注意しましょう。
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「火薬は劣化しにくいとはいえ、正しい保管方法を知っておくことが大切です。極端に湿気の多い場所を避けて、通気性のいい場所に保管してください。一般の家庭であれば、換気しやすい棚や納戸などが花火の保管に適した場所といえます。
また、花火を新聞紙に包んだり、乾燥剤と一緒に保管したりすると、より湿気を避けることができます。
紙を多く使っている花火ほど湿気やすくなります。線香花火、ススキ花火、スパーク花火の順に湿気やすいと、覚えておくといいでしょう。
湿気以上に気をつける必要があるのは、火気がない直射日光を避けられる場所に保管しておくことです。言うまでもありませんが、火気や高温により花火が発火して、火災を招いてしまう可能性があるからです」(竹内さん)
花火がどうしても残ってしまったときは、適切な保管方法に従えば、来年以降も使用が可能です。しかし、保管場所にはくれぐれも注意しましょう。
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