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週刊地震情報 2023.8.20
福井県嶺北で震度3の地震 北美濃地震の震源域近く

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2023/08/20 10:07 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少ない水準です。

特に関東周辺では有感地震がほとんど起きていません。一方で北日本の太平洋側は地震が目立っています。震度3以上の地震は全国で4回発生しました。(8月14日~20日10時の集計)

国内:福井県嶺北のM4.3の地震で最大震度3

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福島県嶺北の地震
19日(土)14時07分頃、福井県嶺北を震源とするマグニチュード4.3、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。この地震で福井県大野市、勝山市、岐阜県高山市で最大震度3を観測しています。

福井県嶺北を震源とする震度3以上の地震は2020年9月以来、3年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

福井県嶺北は複数の断層が知られており、過去にも大きな地震が何度も起きています。今回の震源近くでは1996年にマグニチュード5.3の地震が発生し、最大震度4を観測。また、少し北側の石川県側に入った所では1961年にマグニチュード7.0のいわゆる「北美濃地震」がありました。(震源域は石川県〜福井県にまたがる)

国内:北海道十勝地方で最大震度3

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十勝地方南部の地震
19日(土)3時33分頃、北海道の十勝地方南部を震源とするマグニチュード5.1、深さ約50kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道新冠町、新ひだか町、浦河町、様似町、大樹町などで最大震度3を観測しています。

地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。十勝地方南部では6月にも今回と同じような規模の地震が発生し、最大震度3を観測しました。

今回の地震が起きた日高山脈に近い領域は、知られている活断層こそないものの、しばしば規模の大きな地震が起きています。2012年にはマグニチュード6.1の地震が起き、最大震度5弱の強い揺れに見舞われました。

また、十勝地方は平野部に分布する十勝平野断層帯があり、政府の地震調査研究推進本部は、断層帯全体が活動した場合、マグニチュード8.0程度の大規模な地震になる可能性があるとしています。

世界:南米コロンビアでM6.3の地震

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も大きな地震は南太平洋バヌアツ近海で起きたマグニチュード6.5です。

日本時間の18日(金)未明、南米・コロンビアの内陸部を震源とするマグニチュード6.3、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは東北東ー西南西方向に圧力軸を持つ型と解析されています。

震源が浅かったため、震央の近くでは改正メルカリ震度階級でVII(正確な比較はできませんが、日本の震度階級では震度5弱相当)の揺れがあったとみられます。首都のボゴタでも揺れがありましたが、震央近くに市街地はなく、大きな被害は報告されていません。

コロンビアの内陸部ではマグニチュード6クラスの地震がしばしば起きており、今回の震源の少し南では2019年にマグニチュード6の地震が発生しました。また、ナスカプレートが沈み込むことで、規模の大きな深発地震が起きることもあります。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。