鳥取県鳥取市に「緊急安全確保」発令 警戒レベル5 命を守る行動を
2023/08/15 17:03 ウェザーニュース
8月15日(火)、鳥取県鳥取市は大雨特別警報が発表され、災害の危険性が高まっているとして、警戒レベル5「緊急安全確保」の避難情報を発令しました。
台風7号による大雨で鳥取市北部のアメダス観測点・佐治では24時間の雨量が観測史上1位の460mmに達しており、16時40分には大雨特別警報が発表されました。対象地域からは周囲の安全の確認しつつ、身の安全を確保して過ごすようにしてください。
▼対象地域
鳥取市全域
身の安全の確保を
台風7号による大雨は夜には峠を越える見通しです。ただ、雨が落ち着いたあともしばらくは土砂災害が発生するおそれがあります。
激しい雨の中、避難所へ移動することは危険を伴うことがあります。その場合は少しでも急な斜面や崖から離れた2階以上の部屋に移動するなど、身の安全を確保して過ごすようにしてください。雨のピークを越えたあとも、新たに土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫などが発生する危険があるので、厳重に警戒してください。
» 30時間先までの雨雲レーダー
「顕著な大雨に関する情報」とは
顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。
線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。
情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。
なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)