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岩手県で線状降水帯による大雨 災害発生に厳重警戒

2023/08/12 09:04 ウェザーニュース

今日12日(土)は三陸沖で低気圧が発生しました。また、台風7号が送り込む湿った暖かい空気の影響で発達した雨雲が太平洋から流れ込み、東北を中心に雨が強まっています。

岩手県大槌町付近では7時10分までの1時間に約100mmの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は7時22分に記録的短時間大雨情報を発表しました。
また、盛岡地方気象台は、岩手県内陸で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、7時50分に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

岩手県内では今日いっぱい断続的に雨が強く降る予想です。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫等に警戒してください。
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逃げ遅れないよう避難の判断を

岩手県上閉伊郡大槌町 7時02分投稿 ※動画が見られない場合はウェザーニュースの元記事からご覧ください

崖や川の近くなど、危険な場所にいる方は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。

周りの状況を確認し、避難場所への避難が危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。

今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。少しでも危険を感じた場合には、避難情報が出ていなくても自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
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「顕著な大雨に関する情報」とは

顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。

線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。

情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。

なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
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動画:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ツイスターさん