チョウよりガのほうが圧倒的に多くの種類がある
チョウとガはどちらもチョウ目(もく)に属し、卵・幼虫・蛹(さなぎ)・成虫と“完全変態”し、多くは羽やからだが鱗粉(りんぷん)と呼ばれる粉で覆われていることなどが特徴の昆虫です。
このチョウ目は、チョウ類とガ類に大別されています。
日本では、5000数百種のチョウ目が確認されていて、このうち約250種がチョウで、約5000種がガです。
世界では、約15万種のチョウ目が確認されていて、このうち約2万種がチョウで、約13万種がガです。
日本でも、世界でも、ガのほうが圧倒的に多くの種類が確認されているのですね。
このチョウ目は、チョウ類とガ類に大別されています。
日本では、5000数百種のチョウ目が確認されていて、このうち約250種がチョウで、約5000種がガです。
世界では、約15万種のチョウ目が確認されていて、このうち約2万種がチョウで、約13万種がガです。
日本でも、世界でも、ガのほうが圧倒的に多くの種類が確認されているのですね。
チョウとガの違い、わかりますか?
では、チョウとガの違いは何かというと、実は両者に明確な区別はありません。
チョウ目の中でチョウ以外の昆虫はすべてガに分類されています。
もう少し詳しく見てみると、次の点などがチョウとガを区別する目安になっています。
(1)チョウは昼に活動し、ガは夜に活動する。
(2)とまるとき、チョウは羽を合わせて立てるが、ガは羽を開いている。
(3)チョウの触角は先端がマッチ棒(こん棒)の先端のように膨らんでいるが、ガの触角はマッチ棒(こん棒)状ではない。
(4)チョウの胴体(腹部と胸部)は細いが、ガの胴体は太い。
これらのことなどが一応の区別法とされますが、例外もあります。
たとえば、オオスカシバというガは日中に飛び回り、花の蜜を吸います。
また、胴体が太く、羽を半分開いてとまるガのようなチョウもいます。
チョウ目の中でチョウ以外の昆虫はすべてガに分類されています。
もう少し詳しく見てみると、次の点などがチョウとガを区別する目安になっています。
(1)チョウは昼に活動し、ガは夜に活動する。
(2)とまるとき、チョウは羽を合わせて立てるが、ガは羽を開いている。
(3)チョウの触角は先端がマッチ棒(こん棒)の先端のように膨らんでいるが、ガの触角はマッチ棒(こん棒)状ではない。
(4)チョウの胴体(腹部と胸部)は細いが、ガの胴体は太い。
これらのことなどが一応の区別法とされますが、例外もあります。
たとえば、オオスカシバというガは日中に飛び回り、花の蜜を吸います。
また、胴体が太く、羽を半分開いてとまるガのようなチョウもいます。
フランス人やドイツ人はチョウとガを区別しない!?
世界には、チョウとガをほとんど区別しない国もあります。
その一つはフランス。フランス語では、チョウもガも「パピヨン(papillon)」です。
ガを特に「パピヨン・ドゥ・ヌイ(papillon de nuit)」ということもありますが、基本的には、どちらも「パピヨン」といいます。「パピヨン・ドゥ・ヌイ」は「夜のチョウ」の意味で、上で見たように、ガが主に夜に活動することから名づけられたのでしょう。
ドイツ語でも、チョウとガは基本的には同じ言葉で、「シュメッタリンク(Schmetterling)」です。チョウかガか、どちらかはっきりさせたいときは、「昼」「夜」の単語を「シュメッタリンク」に加えるなどして表します。
フランス人やドイツ人にとって、チョウとガは「同じようなもの」なのかもしれません。
その一つはフランス。フランス語では、チョウもガも「パピヨン(papillon)」です。
ガを特に「パピヨン・ドゥ・ヌイ(papillon de nuit)」ということもありますが、基本的には、どちらも「パピヨン」といいます。「パピヨン・ドゥ・ヌイ」は「夜のチョウ」の意味で、上で見たように、ガが主に夜に活動することから名づけられたのでしょう。
ドイツ語でも、チョウとガは基本的には同じ言葉で、「シュメッタリンク(Schmetterling)」です。チョウかガか、どちらかはっきりさせたいときは、「昼」「夜」の単語を「シュメッタリンク」に加えるなどして表します。
フランス人やドイツ人にとって、チョウとガは「同じようなもの」なのかもしれません。
オオムラサキは日本を代表するチョウ!?
冒頭で「オオムラサキ」のことを書きましたね。
実はこのオオムラサキ、日本のコクチョウなのです。
日本のコクチョウって、キジ(雉)じゃないの? と思った人もいるでしょうが、そのコクチョウは「国鳥」で、確かに日本の国鳥はキジです。
一方、オオムラサキは日本の「国蝶」で、日本昆虫学会によって、1957年に選定されました。
アゲハと国蝶の座を争い、オオムラサキが勝ったといういきさつがあるようです。
実はこのオオムラサキ、日本のコクチョウなのです。
日本のコクチョウって、キジ(雉)じゃないの? と思った人もいるでしょうが、そのコクチョウは「国鳥」で、確かに日本の国鳥はキジです。
一方、オオムラサキは日本の「国蝶」で、日本昆虫学会によって、1957年に選定されました。
アゲハと国蝶の座を争い、オオムラサキが勝ったといういきさつがあるようです。
チョウのように美しいガもいる
冒頭に「きれいなほうがチョウで、きれいでないほうがガ?」とも書きました。
チョウは美しく、ガは気持ち悪い。このように思っている人もいるでしょう。
しかし、人の目から見て、きれいなガ、美しいガもいます。
たとえば、先ほど紹介したオオスカシバ。
このオオスカシバは羽化した直後に羽の鱗粉を落として、羽は透明になります。オオスカシバとは「大きな透かし羽(ば)」の意味なのです。
日中に羽音をブンブン立てて、飛び回るため、ハチやハチドリに間違えられることもあります。
オオスカシバを「かわいい」と思い、推しガ(!?)として、幼虫から飼育している人もいるようです。
オオミズアオも美しく、チョウに間違えられることの多いガです。幼虫はサクラやハナミズキなどの木の葉を食べるので、町中(まちなか)で見ることもできます。
客観的にチョウやガを眺めてみると、チョウもガも、今までとは少し違って見えそうです。夏休みに親子でチョウやガを観察してみるのもよいかもしれません。
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チョウは美しく、ガは気持ち悪い。このように思っている人もいるでしょう。
しかし、人の目から見て、きれいなガ、美しいガもいます。
たとえば、先ほど紹介したオオスカシバ。
このオオスカシバは羽化した直後に羽の鱗粉を落として、羽は透明になります。オオスカシバとは「大きな透かし羽(ば)」の意味なのです。
日中に羽音をブンブン立てて、飛び回るため、ハチやハチドリに間違えられることもあります。
オオスカシバを「かわいい」と思い、推しガ(!?)として、幼虫から飼育している人もいるようです。
オオミズアオも美しく、チョウに間違えられることの多いガです。幼虫はサクラやハナミズキなどの木の葉を食べるので、町中(まちなか)で見ることもできます。
客観的にチョウやガを眺めてみると、チョウもガも、今までとは少し違って見えそうです。夏休みに親子でチョウやガを観察してみるのもよいかもしれません。
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参考資料など
『原色ワイド図鑑 昆虫Ⅰ』(監修/岡島秀治、発行所/学研アソシエ)、『調べてみよう 名前のひみつ 昆虫図鑑』(写真・文/森上信夫、発行所/汐文社)、『人気の昆虫図鑑ベスト257』(監修/岩淵けい子、発行所/主婦の友社)、『大自然のふしぎ 増補改訂 昆虫の生態図鑑』(発行所/学研教育出版)、『小学館の図鑑 NEO 新版 昆虫 DVD付』(指導・執筆/小池啓一・小野展嗣・町田龍一郎・田辺力、発行所/小学館)、『日本語と外国語』(著者/鈴木孝夫、発行所/岩波書店)