このしそ、いずれも主役にはならない添えもの扱いになっていることが多いのですが、実は栄養効果に優れているといいます。詳しい話を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。
今の時季だけ限定の赤しそ
青じそは1年中販売されていますが、赤しそは店頭では今の時季だけしか見かけないようです。
「しそは今の時季が本来の旬ですが、青じそは、ハウス栽培などによって1年中栽培されています。しかし、赤しそは旬の6~8月だけの限定で出荷されます。梅干しづくりに合わせて需要が伸びるためです。
赤しそは、青じそより香りは若干弱めですが、何より色味が美しいしそです。赤紫色は強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種、アントシアニンの色で、酸と反応するとより赤く発色する性質があります。これは青じそにはありません」(吉田さん)
「しそは今の時季が本来の旬ですが、青じそは、ハウス栽培などによって1年中栽培されています。しかし、赤しそは旬の6~8月だけの限定で出荷されます。梅干しづくりに合わせて需要が伸びるためです。
赤しそは、青じそより香りは若干弱めですが、何より色味が美しいしそです。赤紫色は強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種、アントシアニンの色で、酸と反応するとより赤く発色する性質があります。これは青じそにはありません」(吉田さん)
野菜の中でもトップクラス、青じその栄養
薄い葉で料理の脇役になりがちのしそですが、夏に摂取したい栄養成分が豊富に含まれています。
「しそにはミネラル分が多く、特にβ-カロテン、ビタミンB2、カルシウムの含有量は、野菜の中でもトップクラスです。
β-カロテンは、野菜の中でもトップ、カロテンの語源にもなっている人参よりも多いのです。β-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、口や鼻、のどや肺、胃腸などの粘膜を健康に保ち、美肌効果もあると言われています。免疫力の向上にも役立つので、体力が低下しがちな夏に摂りたい栄養素の一つです。
ビタミンB2も皮膚や粘膜の健康維持に効果的。カルシウムには骨や歯を丈夫にする効果がありますし、その他に骨を構成するマグネシウムや亜鉛などのミネラル類も含まれています」(吉田さん)
青じそと赤しその栄養成分の違いはあるのでしょうか。
「両者は栄養成分が大きく違うわけではありません。β-カロテンは、青じその方に若干多く含まれていて、赤しそにはポリフェノール類が含まれている、ということでしょう。
赤しそに含まれるポリフェノールの一種、ロズマリン酸にはアレルギー症状を緩和する効果があるのでは、と期待されています。
青じそは、オイル漬けにして海苔のかわりにご飯に巻いたり、薬味にこまめに使い、赤しそは煮出して赤しそジュースにするとたっぷりいただけます」(吉田さん)
この夏は、しそを添え物としてだけではなく、積極的に摂ってヘルシーにすごしましょう。
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「しそにはミネラル分が多く、特にβ-カロテン、ビタミンB2、カルシウムの含有量は、野菜の中でもトップクラスです。
β-カロテンは、野菜の中でもトップ、カロテンの語源にもなっている人参よりも多いのです。β-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、口や鼻、のどや肺、胃腸などの粘膜を健康に保ち、美肌効果もあると言われています。免疫力の向上にも役立つので、体力が低下しがちな夏に摂りたい栄養素の一つです。
ビタミンB2も皮膚や粘膜の健康維持に効果的。カルシウムには骨や歯を丈夫にする効果がありますし、その他に骨を構成するマグネシウムや亜鉛などのミネラル類も含まれています」(吉田さん)
青じそと赤しその栄養成分の違いはあるのでしょうか。
「両者は栄養成分が大きく違うわけではありません。β-カロテンは、青じその方に若干多く含まれていて、赤しそにはポリフェノール類が含まれている、ということでしょう。
赤しそに含まれるポリフェノールの一種、ロズマリン酸にはアレルギー症状を緩和する効果があるのでは、と期待されています。
青じそは、オイル漬けにして海苔のかわりにご飯に巻いたり、薬味にこまめに使い、赤しそは煮出して赤しそジュースにするとたっぷりいただけます」(吉田さん)
この夏は、しそを添え物としてだけではなく、積極的に摂ってヘルシーにすごしましょう。
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