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九州から北海道で局地的に激しい雨
東北、北陸は週末にも雨が強まるおそれ

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2023/07/12 15:10 ウェザーニュース

今日12日(水)は停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んでいる上、上空を寒気を伴った気圧の谷が通過しています。九州から北海道にかけての広い範囲で大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達しやすい状況です。

大気の状態が不安定で雨雲が発達

梅雨前線に近い東北や北陸、気圧の谷の影響を受けた九州で午前中から雨が強まりました。午後になって気圧の谷が東進し、地上付近の気温が上昇したことで雨の範囲が拡大しています。

九州から北海道の各地で局地的に雨雲が発達して、15時00分までの1時間には熊本県山都町で53.5mmの非常に激しい雨、滋賀県長浜市で32.5mmの激しい雨、北海道中頓別町で27.0mmの強い雨を観測しました。

15時00分の時点で北海道宗谷地方、秋田県、富山県、石川県福岡県、佐賀県、熊本県、大分県に大雨警報が出ています。

今夜遅くにかけては北陸や東北の日本海側で雨雲が発達しやすくなります。短時間の激しい雨や落雷、突風などに警戒をしてください。

明日は梅雨前線が少し南下

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13日(木)朝の天気図と降水の予想
明日13日(木)は梅雨前線が少し南下するため、西日本から東日本で雨の降る所が多くなります。今日は強い日差しが照りつけた関東も明日は雲に覆われ、一時的に雨が降る見込みです。

上空の気圧の谷が抜けるため、今日ほどは雨雲が発達しないとみられます。それでも前線付近を中心にザッと雨が強まったり、雷を伴うことがありますので、注意が必要です。

14日(金)~15日(土)は東北、北陸で大雨のおそれ

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15日(土)の予想天気図
明後日14日(金)になると、梅雨前線上の低気圧が日本海を進み、北日本に近づきます。東北では14日(金)から再び雨が強まり、15日(土)にかけて雨量が増加する見込みです。

今日の雨と合わせた総雨量は、多い所で200mmを超えてもおかしくありません。大雨によって河川が増水したり、土砂災害が発生するおそれがあります。

明日の日中は雨が小康状態になる所が多いとみられますので、天気が落ち着いているうちに雨への備えをしっかりと行うようにしてください。
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