海面水温は前月よりも上昇
6月の南米沖・エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+1.3℃で基準値より高い値となりました。エルニーニョ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の4月の値は+0.7℃で、前月よりも大幅に上昇し、エルニーニョ現象が強まっています。
海洋表層の水温は太平洋赤道域のほぼ全域で平年より高くなりました。また、不活発な状態が続いていた太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年よりも活発になり、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年並でした。
このような太平洋赤道域の状態は、海洋はすでにエルニーニョ現象の状態になっており、大気にはエルニーニョ現象時の特徴が現れつつあります。これらのことからエルニーニョ現象は春から続いているとみられます。
海洋表層の水温は太平洋赤道域のほぼ全域で平年より高くなりました。また、不活発な状態が続いていた太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年よりも活発になり、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年並でした。
このような太平洋赤道域の状態は、海洋はすでにエルニーニョ現象の状態になっており、大気にはエルニーニョ現象時の特徴が現れつつあります。これらのことからエルニーニョ現象は春から続いているとみられます。
秋にかけてエルニーニョ現象が継続見込み
実況では太平洋赤道域の中部から東部にみられる海洋表層の暖水が、東部の海面水温が高い状態を維持しています。
また、エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると、太平洋赤道域の中部から東部にかけて海洋表層の暖水をさらに強め、エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値より高い値で推移する可能性が高いと予測しています。
秋にかけては90%の高い確率で、エルニーニョ現象が続く見通しです。
また、エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると、太平洋赤道域の中部から東部にかけて海洋表層の暖水をさらに強め、エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値より高い値で推移する可能性が高いと予測しています。
秋にかけては90%の高い確率で、エルニーニョ現象が続く見通しです。
夏の天候はエルニーニョ現象以外の影響も
過去の統計ではエルニーニョ現象が発生しているときの7~9月の日本の天候は、気温が平年より低くなるケースが多くみられています。
ただし、今年はラニーニャ現象からエルニーニョ現象に移行したばかりで、ラニーニャ現象の名残が影響する上、正のインド洋ダイポールモードの影響も加わることから、気温は平年並みから高い傾向になる見込みです。
ウェザーニュースでは7月下旬から8月上旬が暑さのピークとなり、特に西日本や沖縄を中心に厳しい暑さになるとみています。9月も前半を中心に残暑が続くため、暑さ対策が欠かせません。
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ただし、今年はラニーニャ現象からエルニーニョ現象に移行したばかりで、ラニーニャ現象の名残が影響する上、正のインド洋ダイポールモードの影響も加わることから、気温は平年並みから高い傾向になる見込みです。
ウェザーニュースでは7月下旬から8月上旬が暑さのピークとなり、特に西日本や沖縄を中心に厳しい暑さになるとみています。9月も前半を中心に残暑が続くため、暑さ対策が欠かせません。
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参考資料など
気象庁より