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冷凍がベスト? 「鮮度が命」の枝豆の保存テク

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2023/07/22 05:00 ウェザーニュース

夏の食卓に欠かせない枝豆。大豆が若いうちに収穫して食べる枝豆は、旬が短い野菜の一つです。

ウェザーニュースで「枝豆が好きか、嫌いか」についてアンケート調査したところ、「好き」と答えた人が全体の96%を占める結果となりました。男女や世代を問わず人気度の高さがうかがえますね。
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枝豆は袋入りや枝付きで売られていることが多いのですが、少し量が多いなと感じた時、みなさんはどうしていますか。枝豆の上手な保存法を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

枝豆は鮮度が命

野菜や果物は全般的に鮮度が大切ですが、中でも枝豆は鮮度が味を大きく左右します。

「収穫後の枝豆は、時間が経つと糖分やうま味の成分であるアミノ酸が減少してしまいます。特に夏場の高温下では、急激に失われていきます。そのため、枝豆は買ってきたらすぐ茹でるのが美味しく食べるコツです」(吉田さん)

より鮮度がよいものを選ぶにはどうしたらよいのでしょうか。

「枝豆は成長するにしたがって、特有の風味や旨味成分が減少し、薄皮が厚くなって食感が悪くなります。つまり、枝豆は若いものを選ぶことがポイントになります。若い豆にはサヤにしっかりくびれがあります。中の豆が大きくて豆と豆の間にくびれがなく、ずんどうのような形の豆は成長しすぎなので避けましょう。

その上で、緑色が鮮やかで産毛が多いものは鮮度が良い証拠です。また、枝が付いていた方が長く鮮度が保たれます。枝豆を買う際には、できれば枝付きのものを選ぶとよいでしょう」(吉田さん)

冷凍がベスト?

枝豆を買ったけれども1日では食べきれないという人も多いでしょう。どのように保存するのがよいでしょうか。

「できるだけ早く食べるのが良いのですが、もし買ってきたその日に食べきれない場合は、冷凍保存がオススメです。その場合は固めに茹でて、水気をしっかり切ってから冷凍保存してください」(吉田さん)

茹でる時にも注意点があります。

「枝豆は、ボウルに水を溜めて、さっと流水で洗い、塩でもんでサヤのうぶ毛を落としてから水で流します。

沸騰したお湯に入れて茹でたら、ざるに上げ、うちわや扇風機で冷ましてください。この時に流水で冷やすと旨味も逃げてしまうので注意しましょう」(吉田さん)

枝豆は大豆よりビタミンAやビタミンCが豊富に含まれています。他にもビタミンB1、ミネラルやカロテンが含まれ、加熱してもビタミンC損失も少ない特長があります。

また、「ビールに枝豆」と夏のビールのお供の代表ですが、枝豆に含まれるアミノ酸はアルコールの分解を助け、肝臓への負担を軽減すると言われています。

甘くてうま味たっぷりの旬の枝豆を、おいしくいただきましょう。
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