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梅雨どきに気になる「カビ」「悪臭」 家の中の危険地帯はどこ?

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2023/06/27 05:00 ウェザーニュース

梅雨どきに気になるのがカビや悪臭です。家のなかには湿気が溜まりやすい“危険地帯”があり、注意が必要だといいます。梅雨に知っておきたい湿気・カビ対策について、教えていただきました。
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梅雨の“悩み”は湿度と温度から

梅雨どきは、家にいてもジメジメしているだけでなく、カビが⽣えたり、どこからともなくイヤなニオイが漂ってくるなど、気になることがあります。

「ニオイは主に、菌が汚れを分解することで発⽣します。梅⾬の頃は気温・湿度が⾼くなって、菌の活動が活発になり、汚れを分解するスピードも速くなって、ニオイが発⽣しやすくなります。

⼀⽅、カビの増殖条件は「温度(20〜30℃)・湿度(70%以上)・栄養(汚れなど)」で、梅⾬の温度・湿度はまさしくこの条件に近く、カビにとって栄養分となる汚れがある場所では、⼀気に増殖してしまうのです」(ライオン株式会社 リビングケアマイスター・吉井和美さん)

温度と湿度、それに汚れがあることがポイントなのですね。

「家の中の様々な場所の温度・湿度を調査してみると、湿気がこもりやすい、カビや臭いの危険地帯があることがわかります(下図)。こういった場所に気をつけ、梅⾬を乗り切りましょう」(吉井さん)

“危険地帯”はココ!

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危険地帯の場所ごとに、対策を⾒ていきましょう。

▼浴室、脱衣場
油断すると黒カビが発生してしまいます。

「浴室は、家の中でもっとも湿度と温度が上昇する場所です。からだから出た皮脂や垢(あか)などが栄養分となるので、カビにとっては絶好の増殖スポット。⼊浴後は、洗い場周辺の壁や床にシャワーをかけて⾶び散った汚れを洗い流し、換気をして浴室にこもった湿気を追い出しましょう。

また、浴室に接続する脱衣場も、意外に湿気が溜まりやすい場所です。浴室内に湿気がこもっている時に扉を開け放してしまうと、脱⾐所の湿度が100%近くなることも。扉は開け放しにしないようにしましょう」(吉井さん)

▼トイレ
梅雨はトイレのニオイがキツくなってくることがあります。

「便器のフチ裏や便座の裏、床や壁に⾶び散った尿ハネ汚れを菌が分解することで、イヤなニオイが発生します。使用後に、ふき取り⽤のトイレクリーナーを吹きかけたトイレットペーパーでさっとふく『ちょこっと掃除」がオススメです。

ときには、スリッパや、床や壁(※)も拭き掃除しましょう。トイレマットもこまめな洗濯をオススメします」(吉井さん)

※素材によっては⽔気を嫌う場合があるので注意します

▼クローゼット・下駄箱
ものをしまっておく場所なので、カビやニオイが発生するのはショックが大きいです。

「脱いですぐの⾐服や靴をそのまましまうと、内部に湿気が溜まりやすくなります。すぐにはしまわず、乾かしてからしまう習慣をつけましょう。

また、⾐服や靴がぎっしり詰まった状態も通気性が悪くなり、カビや臭いの元になります。ゆとりを持った収納を⼼がけ、たまには扉を開けて換気をしましょう。すのこやキャスター付きケースを活⽤して、空気の通り道を作る⼯夫をするのもおススメです」(吉井さん)

▼キッチン
清潔に保ちたいキッチンですが、湿気やニオイのもとになるものにあふれています。

「注意したいのが、三角コーナーや排水口のストレーナーです。生ゴミがあると、菌が増殖しやすくなります。⽣ゴミは、⽔気を切りビニール袋などに⼊れて密閉して、できるだけこまめに⽚付けましょう」(吉井さん)

梅雨の湿気対策のポイント

梅雨の期間は、ご紹介した場所を中心に家の換気や掃除に気をつけましょう。

「湿気がこもらないようにこまめな換気は⼤切です。場所によっては除湿機を活⽤するのもいいですね。でも梅⾬の時期の湿度はなかなか⼿強いもの。カビや臭いは、湿度や温度に加えて、汚れがあることが発⽣につながるので、こまめな掃除で汚れを取り除くことが、予防の⼀番の近道になると思います」(吉井さん)

梅雨の天気は変えられませんが、家の環境を改善することはできるものです。小さなことから実践し、快適に過ごせるようにしましょう。

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参考資料など

取材協力/ライオン(株) 生活情報サイト「Lidea」(https://lidea.today/)