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雲はカットしてくれない? 曇っていても紫外線に注意!

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2023/06/24 05:01 ウェザーニュース

ウェザーニュースが6月18〜19日に「もう日焼け止めを塗っていますか?」というアンケート調査を実施したところ、男性は「年中塗っている」2%、「もう塗っている」が15%だったのに対し、女性はそれぞれ32%、40%とすでに多くの人が紫外線対策を始めているようです。
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しかし、梅雨に入ってからは「曇っているから日焼けしない」と油断してはいないでしょうか。

「雲が出ているからといって安心できるわけではありません。目から感じるよりも、多くの紫外線を浴びている可能性があります」と、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生は注意を促します。

曇りの日の紫外線対策について、教えていただきましょう。

曇っていても晴れの日の75%のUV-A!?

梅雨の時期は雲が太陽の光を遮(さえぎ)るため、地上に届く紫外線量にも影響があります。しかし、雲によってカットされる紫外線はそれほど多くないといいます。太陽から地球に降り注ぐ紫外線のうち、地上まで届くのはUV-AとUV-Bですが、それぞれかなりの割合が雲を通り抜けているのです。
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例えば、ウェザーニュース独自観測機「ソラテナ」で、晴れた日(2019年4月16日)と曇った日(2019年4月26日)を観測したところ、UV-Aは晴れた日で最大で約170W/m2に対して、曇った日では約130W/m2でした。曇りでも晴れた日の75%程度が地上に届いていたことになります。

一方UV-Bは、晴れた日は最大で約5W/m2に対し、曇った日は約3W/m2でした。こちらも、曇りの日でも晴れた日の半分程度は届いていたのです。
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「一般に、雨や曇りの日でも晴れの日の30~80%の紫外線が地上に降り注ぐとされています。

紫外線というと思い浮かぶ日焼けの主な原因は、波長が短くエネルギーの強いUV-Bです。皮膚の表面に作用し、赤くなったり水ぶくれを作ったりします。

UV-Bより波長の長いUV-Aは、雲を通り抜けやすいので性質を持っています。ガラスや衣類も通り抜けやすく、皮膚深くの真皮にも到達し、人体へのダメージが大きくなります。真皮のコラーゲンを傷つけて、しわやたるみを招くことになります。

紫外線を浴び続けることにより、メラニンが過剰に作られてシミができたり、遺伝子が傷つくことにより皮膚ガンなどにもつながります。

曇りの日にあまり日焼けしなかったとしても、UV-AやUV-Bによる紫外線ダメージが少ないとは限りません。そして、紫外線は繰り返し浴びることで、よりダメージが大きくなります。梅雨どきも、紫外線対策が必要です」(野村先生)

全天候で紫外線対策を

曇りの日でもきちんと紫外線対策を行いましょう。

「朝、ローションなどで肌を整えたあと、必ず日焼け止めを使用します。『耳の後ろ』『襟足』『肩のあたり』『肩から腕にかけての外側の部分』は、塗り残しが多い部位なのでていねいに塗りましょう。

帽子やUVカットの衣類なども活用しましょう。晴雨兼用傘も、UVカット効果のあるものがよいです。紫外線は目からも吸収され、白内障や日焼けの要因になります。UVカット効果のあるメガネやサングラスなどで目も守りましょう」(野村先生)

紫外線ダメージから回復するために、体の中からのケアも大切です。

「肌のターンオーバー(新陳代謝)が正常に働くよう、スキンケアで肌を整えたり、食事・睡眠など、基本的な生活習慣の改善も忘れないようにしたいものです。肉や魚で細胞の原料となる良質のたんぱく質、旬の野菜でビタミンやミネラルを補給しましょう」(野村先生)

その日の天気予報や紫外線情報などで紫外線レベルをチェックするとともに、紫外線対策も忘れないようにしましょう。

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