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週刊地震情報 2023.6.11
石川県・能登地震活動続く 能登半島の東の沖で地震が増加

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2023/06/11 10:30 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、先週に比べて大幅に減少し、5月になって以降の地震の多い傾向が落ち着きました。

それでも石川県能登やトカラ列島の地震は多く、関東や東北太平洋側の地震も目立っています。震度3以上の地震は1回発生しました。(6月5日~11日10時の集計)

国内:能登地震は東側の領域で活動活発

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能登半島沖の地震
9日(金)20時45分頃、能登半島沖を震源とするマグニチュード3.8、深さ4kmと推定される地震が発生しました。この地震で石川県珠洲市で最大震度3を観測しています。

震源の位置は5月5日に発生した、一連の活動で最大のマグニチュード6.5の地震に比べると東側の領域とみられます。5月30日のマグニチュード4.6の震源に近く、深さが5km前後とやや浅い所で発生しているのが特徴です。

5月下旬以降は能登半島の北部から北の沖合の地震に加え、東の沖合の地震が増加しています。震源が浅くなると、地震の規模が小さくても揺れが強まりますので、今後の推移に注目です。

5月の地震は1~2年に一度の頻度

9日(金)に政府の地震調査委員会は5月の地震活動についての評価を発表しました。マグニチュード4.0以上の地震は141回と多かったものの、1~2年に一度の頻度で観測されているとのことです。

また、1か月の間に震央が異なる3か所以上で震度5弱以上を観測した事例もまとめており、最近10年間では今回が11事例目となっています。

2021年にはわずか1週間のうちに3か所で震度5弱以上の地震が起き、2017年には今回と同様に5か所で観測していました。こうしたことから、今年5月は地震の多発は、そこまで珍しい事例では無いと考えられます。

世界:世界では大きな地震のない1週間

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も大きなものは南極に近いマッコリー島近海と南太平洋・フィジー近海で発生したマグニチュード5.9です。

5月は日本国内で揺れの強い地震が多く発生しました。世界ではマグニチュード7以上の地震が3回起きているものの、4月も4回発生しており、特に多かった訳ではありません。

去年から今年にかけて、「巨大地震」と呼ばれることがあるマグニチュード8以上の地震はなく、2021年8月にサウスサンドイッチ諸島で発生したマグニチュード8.1の地震まで遡ります。

1〜2年程度、間隔が空くことは珍しいわけではなく、最近では2019年5月に起きた後、2021年3月まで発生がありませんでした。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。