鼻かぜ・鼻炎から副鼻腔炎に!?
副鼻腔炎とは、どのような病気でしょうか。
「副鼻腔炎とは、副鼻腔の粘膜が炎症を起こしている状態です。症状は、鼻水、鼻づまりだけでなく、頭痛、顔の痛み、嗅覚障害、味覚障害、顔面痛などにつながることもあります。毎年100〜200万人の患者さんがいるといわれています」(川島先生)
どうして副鼻腔に炎症が起きるのでしょうか。
「副鼻腔とは、顔の骨のなかにある4対の空洞です。鼻の穴から肺への空気の出入り口である大きな空洞が鼻腔(びくう)ですが、副鼻腔は鼻腔を囲む骨のなかにあり、鼻腔とも小さな穴でつながっています。
副鼻腔炎は、かぜの原因となるウイルスや細菌に感染したり、花粉や黄砂、ハウスダストなどへのアレルギー症状で鼻腔に炎症が起き、副鼻腔にも広がることで発症します。今年は春の黄砂や花粉の飛散量が多かった影響でしょうか、例年以上に副鼻腔炎の患者さんが増えています。
炎症で粘膜が腫れて出入り口が塞がれ、副鼻腔内に粘液が溜まると、いわゆる蓄膿症(ちくのうしょう)になります」(川島先生)
「副鼻腔炎とは、副鼻腔の粘膜が炎症を起こしている状態です。症状は、鼻水、鼻づまりだけでなく、頭痛、顔の痛み、嗅覚障害、味覚障害、顔面痛などにつながることもあります。毎年100〜200万人の患者さんがいるといわれています」(川島先生)
どうして副鼻腔に炎症が起きるのでしょうか。
「副鼻腔とは、顔の骨のなかにある4対の空洞です。鼻の穴から肺への空気の出入り口である大きな空洞が鼻腔(びくう)ですが、副鼻腔は鼻腔を囲む骨のなかにあり、鼻腔とも小さな穴でつながっています。
副鼻腔炎は、かぜの原因となるウイルスや細菌に感染したり、花粉や黄砂、ハウスダストなどへのアレルギー症状で鼻腔に炎症が起き、副鼻腔にも広がることで発症します。今年は春の黄砂や花粉の飛散量が多かった影響でしょうか、例年以上に副鼻腔炎の患者さんが増えています。
炎症で粘膜が腫れて出入り口が塞がれ、副鼻腔内に粘液が溜まると、いわゆる蓄膿症(ちくのうしょう)になります」(川島先生)
副鼻腔炎は見逃してはいけないものだといいます。
「急性の副鼻腔炎は、1~2週間ほどで自然に治ることも多く、治療も簡単です。しかし、放置して悪化したり、炎症を繰り返すと慢性化することがあるのです。
3ヵ月以上症状が続く場合、慢性副鼻腔炎と診断されます。鼻水がドロッと黄色くなり、ひどい鼻づまりや痰のほか、頭痛、頭が重い、頬や目の周りが痛みなどもあらわれます。“鼻たけ”と呼ばれるポリープができたり、合併症で中耳炎(ちゅうじえん)になることもあります。
また、近年は『好酸球性副鼻腔炎』という新しいタイプの副鼻腔炎が増えています。白血球の1種の好酸球が関わるアレルギーで炎症を起こすものです。成人で発症しやすく、ドロっとした鼻汁が出て、鼻たけがたくさんできるのが特徴です。
薬が効きにくく、手術後も再発しやすいなど治りにくく、ぜんそくを合併することもあります。厚生労働省指定の難病となっていて、治療も一般の副鼻腔炎とは異なります」(川島先生)
子どもは鼻をグズグズさせていることが多いので心配です。
「子どもの鼻は小さく狭いため、鼻水が溜まりやすいのです。小さな子どもは自分で鼻をかむことが難しいこともあり、副鼻腔炎になることがあります。
子どもの場合、多くは自然に軽快するのですが、鼻や耳の構造が未熟なために中耳炎へ進むこともあります。鼻水が続くときは放置しないようにしましょう」(川島先生)
「急性の副鼻腔炎は、1~2週間ほどで自然に治ることも多く、治療も簡単です。しかし、放置して悪化したり、炎症を繰り返すと慢性化することがあるのです。
3ヵ月以上症状が続く場合、慢性副鼻腔炎と診断されます。鼻水がドロッと黄色くなり、ひどい鼻づまりや痰のほか、頭痛、頭が重い、頬や目の周りが痛みなどもあらわれます。“鼻たけ”と呼ばれるポリープができたり、合併症で中耳炎(ちゅうじえん)になることもあります。
また、近年は『好酸球性副鼻腔炎』という新しいタイプの副鼻腔炎が増えています。白血球の1種の好酸球が関わるアレルギーで炎症を起こすものです。成人で発症しやすく、ドロっとした鼻汁が出て、鼻たけがたくさんできるのが特徴です。
薬が効きにくく、手術後も再発しやすいなど治りにくく、ぜんそくを合併することもあります。厚生労働省指定の難病となっていて、治療も一般の副鼻腔炎とは異なります」(川島先生)
子どもは鼻をグズグズさせていることが多いので心配です。
「子どもの鼻は小さく狭いため、鼻水が溜まりやすいのです。小さな子どもは自分で鼻をかむことが難しいこともあり、副鼻腔炎になることがあります。
子どもの場合、多くは自然に軽快するのですが、鼻や耳の構造が未熟なために中耳炎へ進むこともあります。鼻水が続くときは放置しないようにしましょう」(川島先生)
こんな症状があったら受診を
鼻水や鼻づまりは、体からの注意信号です。
「鼻水や鼻づまりなどが1ヵ月以上続くなら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。まれに目に近い位置の副鼻腔炎で視覚に影響が出ることもあります。目にも異常を感じる場合は、すぐに受診します。
子どもの場合は自分では症状を訴えられません。なかなか鼻水が治らない、寝付きが悪いなど、気になるときは早めに小児科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。
治療は、抗生剤などの薬物治療や、鼻吸引、鼻洗浄などを行います。成人では鼻たけを除去する手術が必要になることもあります」(川島先生)
「鼻水や鼻づまりなどが1ヵ月以上続くなら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。まれに目に近い位置の副鼻腔炎で視覚に影響が出ることもあります。目にも異常を感じる場合は、すぐに受診します。
子どもの場合は自分では症状を訴えられません。なかなか鼻水が治らない、寝付きが悪いなど、気になるときは早めに小児科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。
治療は、抗生剤などの薬物治療や、鼻吸引、鼻洗浄などを行います。成人では鼻たけを除去する手術が必要になることもあります」(川島先生)
副鼻腔炎にならないために
副鼻腔炎にならないために、できることはあるのでしょうか。
「鼻水や鼻づまりの状態を長引かせないことです。かぜを引いたら、できるだけ早く治します。アレルギー性鼻炎や花粉症などある人は副鼻腔炎になりやすいので、早めの受診を心がけましょう。
そして、鼻がグズグズするときは鼻をかむことです。鼻をすすっていると、鼻水を逆流させてしまいます。鼻をかむときは、口を閉じて片方ずつかみ、鼻水をきちんと出しましょう。
子どもにも正しい鼻のかみ方を教え、こまめにかませるようにします。小さな子どもには、鼻吸い器(※)を使うといいでしょう」(川島先生)
梅雨時は意外に冷えることも多く、かぜなどを引きやすいものです。鼻の症状を軽く考えず、気をつけて過ごしましょう。
※耳を傷めないよう、強く吸い過ぎないよう注意してください
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「鼻水や鼻づまりの状態を長引かせないことです。かぜを引いたら、できるだけ早く治します。アレルギー性鼻炎や花粉症などある人は副鼻腔炎になりやすいので、早めの受診を心がけましょう。
そして、鼻がグズグズするときは鼻をかむことです。鼻をすすっていると、鼻水を逆流させてしまいます。鼻をかむときは、口を閉じて片方ずつかみ、鼻水をきちんと出しましょう。
子どもにも正しい鼻のかみ方を教え、こまめにかませるようにします。小さな子どもには、鼻吸い器(※)を使うといいでしょう」(川島先生)
梅雨時は意外に冷えることも多く、かぜなどを引きやすいものです。鼻の症状を軽く考えず、気をつけて過ごしましょう。
※耳を傷めないよう、強く吸い過ぎないよう注意してください
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