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フィリピンの東に低圧部 今後、熱帯低気圧に発達の可能性

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2023/06/05 17:42 ウェザーニュース

台風2号の間接的な影響による大雨が終息したのもつかの間、日本のはるか南の海上では雲の発達が目立ち始めました。

5日(月)15時現在、フィリピンの東には1006hPaの低圧部があって、ほとんど停滞しています。この周辺では対流活動が活発で、明後日7日(水)にも熱帯低気圧が発生する見込みです。
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熱帯低気圧の発生・発達に適した環境

気象衛星からの観測では、この低圧部の付近では不明瞭ながら反時計回りに循環する風の流れが確認出来ます。対流が活発になってこの渦が強化されると、熱帯低気圧に分類されることになります。

この付近の海面水温は30℃程度あり、上空の風の流れも弱いことから、熱帯低気圧の発生・発達には適した環境にあるといえます。熱帯低気圧がさらに発達して平均風速が17.2m/s以上となると、台風に分類されることになります。

北上し日本の南に近づいてくる可能性も

世界各国の気象機関が計算したシミュレーション結果を比較すると、この付近で熱帯低気圧が発達し、太平洋を北上する予測をする計算結果が増えてきています。日本の南に近づいてくることも否定は出来ません。

熱帯低気圧が弱いうちはシミュレーションの誤差が大きくなる傾向があるため、まだ具体的な動向を特定することはできません。日が経つにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後も随時新しい情報を入手するようにしてください。
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