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大雨 東海では24時間に500mm超の雨を観測 今日午前中は関東で雨

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2023/06/03 06:36 ウェザーニュース

昨日6月2日(金)は停滞する梅雨前線に向かって台風2号からの湿った空気が流れ込んだことで、西日本や東日本の広範囲で大雨となりました。

四国や近畿、東海、関東などで24時間に250mm以上の雨が降った地域がひろがり、静岡県のアメダスでは24時間雨量が500mmを超えたところもあります。

台風の東進に伴い梅雨前線は南下して、東海以西では概ね激しい雨のピークは越えました。関東では今日3日(土)昼頃にかけて、一時的に強まる雨に注意してください。
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太平洋側で長時間の雨 雨量がかさむ

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これまでに降った雨の量
今回の大雨では、静岡県浜松市天竜区のアメダス春野で24時間雨量500.5mmを観測したほか、神奈川・静岡・愛知・三重・和歌山・高知といった太平洋側の地点で24時間雨量が400mmを越えたところが多くなりました。

三重県鳥羽市の鳥羽では24時間に490.5mmを観測し、1977年からの観測史上1位の値を更新しています。鳥羽では6月の雨量の平年値が264.3mmですので、1か月分の雨量の倍近い雨が1日で降ったことになります。

瞬間的な雨の強さはゲリラ豪雨ほどではなく、猛烈な雨を知らせる「記録的短時間大雨情報」は一度も発表されませんでした。一方で、非常に強い雨が長時間降り続いたところが多かったのが特徴的で、気象庁の速報的な基準では線状降水帯が解析されたため「顕著な大雨に関する情報」が四国〜東海で複数回発表されました。

降り続いた雨により、大和川や豊川など大規模な河川の増水が相次ぎました。雨が弱まっても川の水位はすぐには下がりませんので、しばらくは様子を見に行かないでください。

雨量がかさんだことで地盤も緩んで、土砂災害も発生しやすくなっています。土砂災害警戒区域等に指定された傾斜地など、危険な場所には引き続き近寄らないようにしてください。
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関東では昼頃まで強い雨に注意

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現在の雨雲の様子
東海から西の各地では梅雨前線が太平洋沖へ南下したため、静岡県内ではまだ雨の降っているところがあるものの、概ね雨のピークは越えたと言えそうです。今日は各地とも天気が回復に向かいます。

関東付近にはまだ雨雲が停滞しています。活発な雨雲は大部分が沖に離れていますが、房総半島付近を中心に東京都心などでもまだ本降りの雨が続いています。関東では昼頃まで一時的に強い雨が降る可能性があるため注意してください。午後は急速に天気が回復して、北関東から順に次第に晴れてくる予想です。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) 愛知県豊橋市