愛知県豊川市、静岡県袋井市などに「緊急安全確保」発令 警戒レベル5 命を守る行動を
2023/06/02 20:21 ウェザーニュース
災害発生の危険性が高まったとして、静岡県袋井市と沼津市、愛知県豊川市は市内の一部に「緊急安全確保」の避難情報を発令しました。警戒レベル5の情報です。
浸水が発生している状況での移動は危険を伴うため、周囲が浸水している場合は上の階に退避するなどして身の安全を確保してください。
▼対象地域
静岡県袋井市:三川地区、今井地区、村松地区、 高南地区
静岡県沼津市:大岡地区(木瀬川、平和郷、下石田)
愛知県豊川市:赤代町、明野町、足山田町、伊奈町、牛久保駅通、小田渕町、開運通、金屋町、金屋橋町、金屋本町、金屋元町、川花町、光輝町、光明町、寿通、堺町、桜町、佐奈川町、下野川町、宿町、新桜町通、蔵子、高見町、中央通、中部町、中野川町、西桜木町、西塚町、本野ケ原、松久町、御津町、下佐脇、御津町、新田、南大通、美和通、山道町、四ツ谷町
このほかに、静岡県磐田市や愛知県豊橋市の一部でも緊急安全確保(警戒レベル5)が発令されています。
少しでも安全な場所へ
急な斜面や崖の近くからは離れて、できるだけ安全な近くの避難所などへ避難するようにしてください。すでに河川があふれるなどで、移動が困難な場合は、できるだけ頑丈な建物の高いところで、身の安全を確保するようにしてください。
雨のピークを越えたあとも、新たに土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫などが発生する危険があるので、厳重に警戒してください。
いま被害の発生していない場所でも、今後急激に状況が悪化するおそれもあります。少しでも危険を感じた場合には、避難情報が出ていなくても自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
» 30時間先までの雨雲レーダー
「顕著な大雨に関する情報」とは
顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。
線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。
情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。
なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。
:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)