日本には約50種類のホタルが生息
世界や日本には、何種類のホタルがいるのでしょうか。
「世界中で約2200種類といったところでしょう。このうち日本には、約50種類が生息しています」(川野さん)
日本にいるホタルは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルくらいしか聞いたことがありませんが、ほかにもたくさんいるのですね。
「これらのホタルは成虫になってもよく光るので有名です。ほかのホタルは卵や幼虫、サナギのときは光っても、成虫になると光らなくなるので、観賞の対象にならず、あまり知られていません」(川野さん)
代表的なホタルの特徴を教えてもらいました。
「世界中で約2200種類といったところでしょう。このうち日本には、約50種類が生息しています」(川野さん)
日本にいるホタルは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルくらいしか聞いたことがありませんが、ほかにもたくさんいるのですね。
「これらのホタルは成虫になってもよく光るので有名です。ほかのホタルは卵や幼虫、サナギのときは光っても、成虫になると光らなくなるので、観賞の対象にならず、あまり知られていません」(川野さん)
代表的なホタルの特徴を教えてもらいました。
(1)ゲンジボタル
「日本固有の種で、幼虫が流れのある川に棲む世界でも珍しいホタルです。
成虫の体長は15mm前後と大きく、発光間隔は西日本で2秒間隔、東日本で4秒間隔で光ります。飛びながらオス同士が点滅をシンクロさせる(合わせる)のが特徴です。発光は強く、緑色に光ります」(川野さん)
成虫の体長は15mm前後と大きく、発光間隔は西日本で2秒間隔、東日本で4秒間隔で光ります。飛びながらオス同士が点滅をシンクロさせる(合わせる)のが特徴です。発光は強く、緑色に光ります」(川野さん)
(2)ヘイケボタル
「水田など水の流れが少ないところに棲んでいます。成虫の体長は8mm前後とゲンジボタルより小さく、1回の発光の中で光量のゆらぎ(明減)があるのが特徴です。
メスがオスを誘引するときのメスの光はゆらめかず、強い点滅をします。発光はゲンジボタルよりは弱く、色は緑色です」(川野さん)
メスがオスを誘引するときのメスの光はゆらめかず、強い点滅をします。発光はゲンジボタルよりは弱く、色は緑色です」(川野さん)
(3)ヒメボタル
「幼虫は林や草地の落ち葉の下に棲む陸生で、成虫も同じところにいます。体はヘイケボタルよりも小さく、フラッシュのような点滅をします。発光は強く、色は黄色です」(川野さん)
(4)オバボタル
「庭や林などどこにでもいる陸生のホタルで、体長は10mm前後です。匂いを使ってオスとメスが出会うので、成虫は発光せず、昼間活動します」(川野さん)
(5)ムネクリイロボタル
「山から街中の緑地まで広く生息し、胸が栗色をしているのが特徴です。成虫は体長7~8mmで滅多に発光しませんが、まれに持続的な光を放つことがあります」(川野さん)
芋虫のような変わったホタルも?
沖縄県の西表島、石垣島には、イリオモテボタルが生息しています。
「メスは成虫になっても幼虫のような芋虫のような姿をしています。クリスマスからお正月頃の間に成虫が出てきて、メスの成虫は、お尻を上げて発光し、オスを呼びます。
交尾が終わったメスは地中にもぐって産卵し、体節の横にある発光器を光らせながら孵化(ふか)するまで卵を守る、とても変わったホタルです」(川野さん)
「メスは成虫になっても幼虫のような芋虫のような姿をしています。クリスマスからお正月頃の間に成虫が出てきて、メスの成虫は、お尻を上げて発光し、オスを呼びます。
交尾が終わったメスは地中にもぐって産卵し、体節の横にある発光器を光らせながら孵化(ふか)するまで卵を守る、とても変わったホタルです」(川野さん)
ホタルと間違えやすい虫は?
ホタルと間違えやすい昆虫もいるのでしょうか。
「ベニボタルやジョウカイボンの仲間が、よくホタルと間違われます。どちらも形状はホタルに似ていますが発光しません」(川野さん)
コロナ禍が落ち着いた今年は、全国各地でホタル祭りが開催されることでしょう。「夏の風物詩」として親しまれてきたホタルの舞いを、存分に観賞してみてはいかがでしょうか。
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「ベニボタルやジョウカイボンの仲間が、よくホタルと間違われます。どちらも形状はホタルに似ていますが発光しません」(川野さん)
コロナ禍が落ち着いた今年は、全国各地でホタル祭りが開催されることでしょう。「夏の風物詩」として親しまれてきたホタルの舞いを、存分に観賞してみてはいかがでしょうか。
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