1位:吉野山(奈良県)約3万本
"吉野といえば桜、桜といえば吉野"。世界文化遺産でもある金峯山寺のある吉野山は、古くから桜の名所として知られてきました。西行法師や豊臣秀吉をはじめ多くの人々が訪れ、吉野の桜を愛でました。約3万本もの桜が谷から尾根へと埋め尽くす光景は、この地域に古くからある山岳信仰の影響により生まれたものです。修験道の開祖「役小角(えんのおづぬ)は本尊金剛蔵王権現を桜の木で刻み、祀ったとされています。人々は桜をご神木の献木として植え、守り続けてきたのです。
春は、標高の低い下千本から始まり、やがて中千本、上千本と奥千本と山全体に咲き乱れます。
▼桜の種類:シロヤマザクラ
▼本数:約3万本
▼ライトアップ:あり
▼混雑度:平日=やや混雑、休日=混雑
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2位:狭山湖(埼玉県)2万本
湖畔に約2万本の桜が広がる華やかな桜の名所です。埼玉県の南中部に位置する狭山湖の正式名称は「山口貯水池」、東京都の水がめとして作られたダム湖です。周辺の狭山丘陵が県立狭山自然公園となっており、バードウォッチングなどを楽しめる市民の憩いの場でもあります。「ダム湖百選」「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選出されている、美しいダム湖です。
春には、約700mの堤防からゆったりと桜を楽しめます。湖面と桜花の織りなす風景が美しいと、満開の時期には県内外から大勢の花見客が訪れます。
▼桜の種類:ソメイヨシノ
▼本数:約2万本
▼ライトアップ:なし
▼混雑度:平日=空いている、休日=やや混雑
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3位:松前公園(北海道)約1万本
松前公園は、松前のシンボルでもある松前城や寺町、松前藩屋敷を見所とする広い公園です。現在では約1万本にもなる桜は、江戸時代に財力のあった商人や京から輿入れした藩主の奥方、参勤交代の武士らによって持ち込まれ、植えられたのが始まりとされています。光善寺境内にある「血脈桜(けちみゃくざくら)」は、樹齢300年以上とされる古木。松前を代表する桜の品種ナデンの親木でもあります。ほかに、龍雲院の「蝦夷霞桜(えぞかすみざくら)」、天神坂門の「夫婦桜(めおとざくら)」、「桜見本園」などの桜が満喫できます。
▼桜の種類:ナデン(南殿)、ソメイヨシノ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:あり
▼混雑度:平日=やや混雑、休日=大変混雑
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3位:北上展勝地(岩手県)約1万本
北上展勝地(北上市立公園展勝地)は、青森県弘前市・秋田県角館町と並んで「みちのく三大桜名所」として知られ、全国から花見客が訪れます。「展勝地」は大正時代の桜植栽事業から始まり、洪水の被害などありながらも、地域住民の支えにより美しい光景が守られてきました。春には、北上川沿いに、珊瑚橋のたもとから約2kmの桜並木が満開になります。悠然と流れる川のほとり、約150種もの桜からなる花のトンネルの下を歩いて通り抜けることができます。周囲には「みちのく民俗村」や「北上夜曲の碑」など散策スポットもあります。
▼桜の種類:ソメイヨシノ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:未定
▼混雑度:平日=混雑、休日=大変混雑
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3位:サクラパーク姫神(岩手県)約1万本
約37ヘクタールに約1万本のオオヤマザクラが咲き、一面桜色の光景が広がります。「サクラパーク姫神」の特徴的なところは、市民により「日本一の桜の名所を作ろう」と始められたことです。旧玉山村出身の首都圏在住者で構成された「ふるさと玉山会」から約1万本のオオヤマザクラの苗木の寄贈を受け、平成10年、11年の2ヵ年にわたり、ふるさと玉山会や地域住民が植樹したのです。約20年の時を経て、盛岡を代表する桜スポットの1つとなりました。
展望台からは、岩手山の雄大な姿を一望できます。ソメイヨシノ、シダレザクラも楽しめます。
▼桜の種類:オオヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:情報なし
▼混雑度:平日=非公開、休日=非公開
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3位:桜山公園(群馬県)約1万本
春と冬、1年に2度のお花見ができる公園です。群馬の人々に愛される郷土かるた「上毛かるた」の“さ”に、「三波石(さんばせき)と共に名高い冬桜」とあるのは桜山公園のフユザクラです。フユザクラは「コバザクラ(小葉桜)」とも呼ばれ、二度咲きをする珍しい桜です。11月から12月にかけて可憐な花をつけますが、このとき開花せずに越冬したつぼみが春に開くのです。
春の桜山公園ではソメイヨシノも咲き、桜山全体が薄紅に染まります。フユザクラは、国の名勝、および天然記念物に指定されています。
▼桜の種類:ソメイヨシノ、フユザクラ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:なし
▼混雑度:平日=空いている、休日=やや混雑
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3位:たけべの森公園(岡山県)約1万本
「たけべの森公園」は、季節を感じながら様々な遊びを楽しめるレジャー公園として、岡山市の人々の憩いの場となっています。園内に桜は約100種1万本もあり、3月下旬から5月上旬まで次々と咲き続け、長い期間楽しめます。圧巻は“シダレザクラのトンネル”です。1.5kmの小径に、京都の桜の大家「第十六代佐野藤右衛門」の指導を受け、地元のボランティアにより桜が植栽され、幻想的な空間を作り出しています。
毎年恒例の「はっぽね桜まつり」では、地元特産品の販売や、郷土芸能の披露なども行われます。
▼桜の種類:ヤエベニシダレザクラ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:なし
▼混雑度:平日=空いている、休日=混雑
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3位:竜王山公園(山口県)約1万本
山陽小野田市のランドマーク竜王山にある公園には、約1万本の桜が咲き誇ります。公園は瀬戸内海を望む高台に位置し、頂上の展望台からは山陽小野田市の市街地ほか、関門橋や四国、九州、国東半島まで、360度のパノラマが楽しめます。夜景スポット、日の出スポットとしても人気で、「せとうち夢海道50景」、「新日本の夜景100選」にも選ばれています。4月上旬から中旬にかけてが竜王山公園の桜シーズンで、まるで絨毯にように桜色が丘に広がります。毎年「さくらまつり」も開催されます。
▼桜の種類:ソメイヨシノ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:情報なし
▼混雑度:平日=やや混雑 休日=混雑
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3位:市房ダム湖(熊本県)約1万本
“日本一の桜の里“水上村で、湖に映える約1万本の桜を楽しむことができます。市房ダムは、洪水調節や水力発電、かんがいを行うために球磨川水系に設置されましたが、背後に霊峰「市房山」がそびえ、景色の美しさでも知られています。「日本さくら名所100選」に選ばれています。春には湖畔に「一万桜」が咲き誇り、周囲13.4kmのダム湖の周回道路がピンクの帯のように染められ、県内外から多くの人々が訪れます。近隣には「桜図鑑園」があり、約70種100本、白やうす紅色、真紅などさまざまな桜を楽しむこともできます。
▼桜の種類:ソメイヨシノ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:3月中旬〜(予定)
▼混雑度:平日=やや混雑、休日=大変混雑
» 市房ダム湖の桜情報
3位:花立公園(宮崎県)約1万本
花立公園は、標高489mの花立山にある自然豊かな公園です。20ヘクタールの広い敷地には、遊歩道や休憩所などが整備され、人々がウォーキングなど思い思いに楽しみます。北郷町の田園地帯から太平洋まで一望できる展望台も人気です。園内には約1万本のソメイヨシノやヤマザクラが植えられ、春には花を咲かせます。3月中旬から4月の上旬に見頃を迎え、毎年「花立公園桜まつり」も開催されています。フラワーガーデンでは、ほかの春の花も楽しめます。
▼桜の種類:ソメイヨシノ
▼本数:約1万本
▼ライトアップ:未定
▼混雑度:平日=空いている、休日=やや混雑
» 花立公園の桜情報
ちなみにトップ画像で掲載している桜は、狭山湖(左上)、吉野山(右上)、北上展勝地(左下)、たけべの森公園(右下)です。日本全国で桜が咲き始めています。日本の春の美しい光景を心ゆくまで楽しみましょう。
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