国内:八丈島近海が震源の震度3以上は2021年以来
3月2日(木)15時47分頃、八丈島近海を震源とするマグニチュード5.0、深さ14kmと推定される地震が発生しました。この地震で東京都八丈町で最大震度3、青ヶ島村で震度1を観測しています。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
八丈島近海が震源の震度3以上の地震は2021年7月に発生したマグニチュード5.4、最大震度4の地震以来で、今回とほぼ同じ震源でした。
八丈島近海が震源の震度3以上の地震は2021年7月に発生したマグニチュード5.4、最大震度4の地震以来で、今回とほぼ同じ震源でした。
浅い地震と深発地震の両極端が起きる領域
八丈島近海で発生する地震は震源が50kmより浅い地震と、200km前後の深発地震に大別されます。今回のような浅い地震はフィリピン海プレートの内部で発生するタイプで、2001年には少し南の領域でマグニチュード5.9の地震が起きました。
一方で、深さ100km以上の深発地震は太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込む境界付近で起きており、西へ行くほど震源が深くなります。
過去の地震の発生状況では、八丈島近海よりも八丈島東方沖の方が大きな地震が目立っています。最近では2009年にマグニチュード6.6で震度5弱、少し遡ると1972年にマグニチュード7.2、震度6(当時の震度階級)が発生しました。八丈島東方沖のプレート境界で発生する地震は深さが浅いため、より大きな揺れを伴う地震となります。
一方で、深さ100km以上の深発地震は太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込む境界付近で起きており、西へ行くほど震源が深くなります。
過去の地震の発生状況では、八丈島近海よりも八丈島東方沖の方が大きな地震が目立っています。最近では2009年にマグニチュード6.6で震度5弱、少し遡ると1972年にマグニチュード7.2、震度6(当時の震度階級)が発生しました。八丈島東方沖のプレート境界で発生する地震は深さが浅いため、より大きな揺れを伴う地震となります。
国内:伊豆大島近海で地震が頻発
3月4日(土)10時21分頃に伊豆大島近海を震源とするマグニチュード2.7、深さがごく浅い地震が発生し、静岡県東伊豆町で最大震度2を観測しました。また、10時45分頃にもマグニチュード2.9、深さ約10kmと推定される地震が起きて、東伊豆町で震度2の揺れを観測しています。
それ以外にも体に感じない地震が10~11時台を中心に多く発生しました。
伊豆大島付近から伊豆半島東部にかけての地震は、地下のマグマ活動に起因するものが多く見られます。最近では2021年の12月や4月に有感地震が頻発する活動がありました。
4日(土)の午後以降は有感地震がなく、今回の地震は2021年に比べると活発な状況にはなっていません。今後の動向に注視が必要です。
それ以外にも体に感じない地震が10~11時台を中心に多く発生しました。
伊豆大島付近から伊豆半島東部にかけての地震は、地下のマグマ活動に起因するものが多く見られます。最近では2021年の12月や4月に有感地震が頻発する活動がありました。
4日(土)の午後以降は有感地震がなく、今回の地震は2021年に比べると活発な状況にはなっていません。今後の動向に注視が必要です。
世界:バヌアツでM6.5 サイクロンとダブルパンチ
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しました。最も大きな地震はケルマデック諸島で発生したマグニチュード6.9です。
日本時間の3月3日(金)の未明、南太平洋・バヌアツ近海を震源とするマグニチュード6.5、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは東北東ー西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
島から近い所が震源ではありましたが、強い揺れに見舞われた地域は市街地がなく、地震による被害はなかったとみられます。ただ、地震の前の2月28日(火)~3月1日(水)にサイクロンJudyが直撃し、さらに地震直後にサイクロンKevinも通過したため、政府は国家非常事態を宣言しました。
日本でも同じように台風と地震のダブルパンチに見舞われる可能性がないとは言えず、災害への備えは様々なパターンを想定しておくのが良さそうです。
日本時間の3月3日(金)の未明、南太平洋・バヌアツ近海を震源とするマグニチュード6.5、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは東北東ー西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
島から近い所が震源ではありましたが、強い揺れに見舞われた地域は市街地がなく、地震による被害はなかったとみられます。ただ、地震の前の2月28日(火)~3月1日(水)にサイクロンJudyが直撃し、さらに地震直後にサイクロンKevinも通過したため、政府は国家非常事態を宣言しました。
日本でも同じように台風と地震のダブルパンチに見舞われる可能性がないとは言えず、災害への備えは様々なパターンを想定しておくのが良さそうです。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。