鼻血が出る理由とは
花粉症だけでなく、空気の乾燥も残り季節の変わり目である春先は、鼻血に驚かされることが増える季節です。鼻血が出たときは、どうしたらよいのでしょうか。
「まずは、落ち着くことが大切です。鼻の中にはたくさんの血管があり、刺激などで出血することがあります。さらに興奮すると血が止まりにくくなります。
鼻の入口に近いところには、血管が集まっている『キーゼルバッハ部位』があります。鼻血の約9割はこのあたりからの出血です。血管が切れる原因は、強く鼻をかんだり、鼻のなかをいじるなどのほか、粘膜の炎症やのぼせなどがあります。入口近くからの出血は、あわてなければ自分で応急処置ができます」(川島先生)
「まずは、落ち着くことが大切です。鼻の中にはたくさんの血管があり、刺激などで出血することがあります。さらに興奮すると血が止まりにくくなります。
鼻の入口に近いところには、血管が集まっている『キーゼルバッハ部位』があります。鼻血の約9割はこのあたりからの出血です。血管が切れる原因は、強く鼻をかんだり、鼻のなかをいじるなどのほか、粘膜の炎症やのぼせなどがあります。入口近くからの出血は、あわてなければ自分で応急処置ができます」(川島先生)
上を向く、ティッシュを詰めるは誤り!?
ただ、とっさの行動や応急処置のつもりが逆効果なこともあるといいます。
「血があふれるのを防ごうと上を向いてしまいがちですが、血が喉に流れ込んでしまうのでいけません。血を飲むと気分が悪くなったり、嘔吐(おうと)を引き起こすことがあります。
目頭や鼻の付け根をつまむのも間違いです。鼻骨を指で押さえることになりますが、血の流れを止めることができません。
ティッシュを鼻の奥まで詰め込むのもよくありません。ティッシュは紙質がかためのものもあり鼻の粘膜を傷つけたり、外すときにかさぶたが剥(は)がれて再出血することがあります」(川島先生)
正しい鼻血の止め方を教えていただきましょう。
「鼻血が出たら、静かに座って少しうつむき加減の姿勢をとりましょう。そして、小鼻を強くつまんで15分ほど圧迫します。小鼻は鼻の外側のふくらんでいる部分です。
血が口の方に流れてくる場合は飲み込まず、洗面器などに吐き出すようにします。小さなお子さんの場合は、だっこするなどして頭が低くならないようにしましょう。水でぬらしたタオルや、タオルでくるんだ保冷剤で、鼻の付け根や首の後ろを冷やすのもいいでしょう。
15分ほどして血が止まるようなら、指をはなして確認します。止まっていなければ、もう15分圧迫します。大切なのは、止血している間は安静を保ち、何度も確認しないことです。刺激で出血してしまうことがあります」(川島先生)
「血があふれるのを防ごうと上を向いてしまいがちですが、血が喉に流れ込んでしまうのでいけません。血を飲むと気分が悪くなったり、嘔吐(おうと)を引き起こすことがあります。
目頭や鼻の付け根をつまむのも間違いです。鼻骨を指で押さえることになりますが、血の流れを止めることができません。
ティッシュを鼻の奥まで詰め込むのもよくありません。ティッシュは紙質がかためのものもあり鼻の粘膜を傷つけたり、外すときにかさぶたが剥(は)がれて再出血することがあります」(川島先生)
正しい鼻血の止め方を教えていただきましょう。
「鼻血が出たら、静かに座って少しうつむき加減の姿勢をとりましょう。そして、小鼻を強くつまんで15分ほど圧迫します。小鼻は鼻の外側のふくらんでいる部分です。
血が口の方に流れてくる場合は飲み込まず、洗面器などに吐き出すようにします。小さなお子さんの場合は、だっこするなどして頭が低くならないようにしましょう。水でぬらしたタオルや、タオルでくるんだ保冷剤で、鼻の付け根や首の後ろを冷やすのもいいでしょう。
15分ほどして血が止まるようなら、指をはなして確認します。止まっていなければ、もう15分圧迫します。大切なのは、止血している間は安静を保ち、何度も確認しないことです。刺激で出血してしまうことがあります」(川島先生)
病院を受診すべき鼻血は
鼻血でも、病院を受診した方がよいケースもあるといいます。
「うつむきの姿勢で止血しているのに、喉に血が流れこんでくる場合は、鼻の奥の血管が切れているかもしれません。病院で専門的な止血が必要な可能性が高く、呼吸しづらくなるおそれもあるので、すみやかに耳鼻科に行きましょう。
また、正しい方法でも30分以上鼻血が止まらない場合は、太い血管が切れている可能性があるので、病院を受診しましょう。貧血を起こし、顔色が悪くなったり、めまいなど起こすことがあります。
鼻血だけでなく手足のあざ、息苦しさ、胸が痛い、歯茎からの出血など他の症状もある場合は、別の疾患が原因の可能性があります。やはり病院を受診する必要があります」(川島先生)
「うつむきの姿勢で止血しているのに、喉に血が流れこんでくる場合は、鼻の奥の血管が切れているかもしれません。病院で専門的な止血が必要な可能性が高く、呼吸しづらくなるおそれもあるので、すみやかに耳鼻科に行きましょう。
また、正しい方法でも30分以上鼻血が止まらない場合は、太い血管が切れている可能性があるので、病院を受診しましょう。貧血を起こし、顔色が悪くなったり、めまいなど起こすことがあります。
鼻血だけでなく手足のあざ、息苦しさ、胸が痛い、歯茎からの出血など他の症状もある場合は、別の疾患が原因の可能性があります。やはり病院を受診する必要があります」(川島先生)
止血後にも注意が必要
1度鼻血が出た後は、出血しやすくなっているので、鼻の中を触って確かめたりしないようにしましょう。そのほかにもいくつか注意点があるようです。
「1〜2日は、激しい運動や水泳は止めておきます。血行を促進するので、入浴や香辛料は控えめに、飲酒はお休みしましょう。
また、鼻血を繰り返す場合は、肝機能の悪化や全身性の病気からきていることも考えられます。キーゼルバッハ部位からの鼻血であっても、粘膜が傷ついていて処置が必要な場合もあります。繰り返し鼻血が出るようなら、一度病院を受診してみた方がいいでしょう。ちなみに、チョコレートやピーナッツの食べ過ぎが、鼻血の直接の原因となることはありません」(川島先生)
鼻血くらい、と思ってしまわないことも大切です。特に今年は花粉症が辛い季節で、鼻への刺激も多くなりがちですが、正しい知識で、適切な対応をしていきましょう。
>>ウェザーニュース 花粉飛散予想
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「1〜2日は、激しい運動や水泳は止めておきます。血行を促進するので、入浴や香辛料は控えめに、飲酒はお休みしましょう。
また、鼻血を繰り返す場合は、肝機能の悪化や全身性の病気からきていることも考えられます。キーゼルバッハ部位からの鼻血であっても、粘膜が傷ついていて処置が必要な場合もあります。繰り返し鼻血が出るようなら、一度病院を受診してみた方がいいでしょう。ちなみに、チョコレートやピーナッツの食べ過ぎが、鼻血の直接の原因となることはありません」(川島先生)
鼻血くらい、と思ってしまわないことも大切です。特に今年は花粉症が辛い季節で、鼻への刺激も多くなりがちですが、正しい知識で、適切な対応をしていきましょう。
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