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キーワードは“花粉排出”・“免疫力”! 花粉症改善につながる3つの食材

2023/03/09 11:33 ウェザーニュース

全国的に花粉シーズンに入り、これから3月下旬にかけてピークを迎える予想です。

ウェザーニュースでは2月28〜3月1日に花粉の飛散状況に関するアンケート調査を実施しました。花粉症の人を対象に見ると、北海道を除くとほぼ全国的に花粉を感じている人が多いことが分かります。

特に関東では「けっこう感じる」が59%に上り、「ちょっと感じる」を含めると花粉を感じるという回答が95%を占めています。

今年は花粉飛散量が多くなる見込みで、シーズン全体の花粉総数は昨年の1.2~1.5倍に達する予想です。春らしい暖かい日が増えるにつれて、スギ花粉の飛散がますます増えていきます。
>>花粉シーズンはいつまで?【花粉カレンダー】

つらい花粉症を食事から改善してみませんか。『季節の不調が必ずラク~になる本』(文化出版局)の著者で源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)に、東洋医学からの花粉症改善を教えていただきます。

花粉症は体質から改善?

花粉症は、くしゃみ、鼻水、目のかゆみだけでなく、頭痛やひどい眠気などさまざま。花粉症シーズンは勉強や仕事に集中しづらくなっている人も多いと思います。

「東洋医学で花粉症は、飛散している花粉に対し、体のバリアがきちんと働かず、デトックスできないことで起きると考えます。花粉が鼻や皮膚、粘膜から体に侵入してしまい、侵入した花粉をうまく排出したり、解毒することができないことにより、アレルギー反応が生じてしまうということが問題なのです。花粉症を改善するには、体質からの改善が必要です」(瀬戸先生)

おすすめの3つの食材

瀬戸先生は、花粉症改善のために毎日の食事で意識して食べたいものを3つ挙げます。1つめは葉野菜です。

「花粉症改善には、花粉を体内に溜めないために排出・解毒を担当する『肝(かん、肝臓)』の働きが重要です。『緑』の葉野菜は、肝を助けるとされています。今でも1月7日に七草粥を食べる習慣が残っていますが、旧暦の正月七日は立春過ぎ。『春の七草』は、春に食べたい食材なのです。特にせりは薬膳的にも花粉症に最適です。

キャベツや菜の花、小松菜など、今の時季は美味しい葉野菜がたくさんありますが、できるだけ多くの種類を食べるのがいいでしょう。食べ方は、生のままよりも加熱したもの。みそ汁やスープなら消化しやすく、体も温まります。忙しいときや疲れているときは、市販のカット野菜や冷凍野菜でもかまいません」(瀬戸先生)

2つめは味噌です。

「発酵食品は、免疫とも関わりの深い腸内環境の改善に役立ちます。味噌や納豆などの大豆の発酵食品は、高い効果が期待できます。

おすすめしたい食べ方は味噌汁です。特に胃が修復され、活発に活動するとされる、朝7〜9時に食べるのが効果的です。味噌は本醸造のものを選びましょう。具材としてキャベツや菜の花、小松菜などの野菜をたっぷり入れるといいでしょう」(瀬戸先生)

3つ目は日本の香味野菜の代表ともいえる“シソ”です。

「シソは、解毒作用に優れており、花粉を排出するのに役立つとされています。特にお腹が冷えやすく、汗をかくのが苦手なタイプの人におすすめです。生の青じそはもちろん、梅干しに入っている赤じそも積極的に食べるといいでしょう。赤じそのふりかけや、青じそをしょうゆ漬けにするのもアイデアです。

また、日本でよく使われるハーブは、シソ科のものが多いので似たよう効果が期待できます。タイム、セージ、バジル、ミント、レモンバームなど、上手に活用しましょう。ハーブティーでもよく、目のかゆみがある場合はミントティーがおすすめです」(瀬戸先生)

おすすめ食材は他にも!

3つ以外にも、食事に積極的に取り入れたい食材があります。

「花粉を体に入れないために胃腸と粘膜を丈夫にするは、にんじんやかぼちゃ、はちみつなどの黄色い食材、山芋やオクラなどネバネバした食材、発酵食品があります。

ナッツ類やごま、はちみつも肌の乾燥を防ぐ効果が期待できます。適度に食べましょう。

花粉を排出するためには、キノコ類、豆類、ごぼうなどお通じをよくする食材をとりましょう。また、解毒作用を高めるには葉野菜やシソ以外にブロッコリー、緑豆もやし、山菜類、豆類などがおすすめです。

なお、花粉症の症状がひどいときはアレルギーを誘発しやすい食材は避けた方がよいでしょう。エビ、カニ、貝類、青魚、山菜類などは注意してください」(瀬戸先生)

花粉症対策を日々の食事から気をつけて、少しでも快適に過ごせるよう心がけていきましょう。
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