冬は手に過酷な季節
空気の乾燥した状態が続く冬。カサつきやヒビ割れなど、手荒れに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生は、「空気が乾燥していることに加え、寒さで血行が悪くなりやすいことから、冬は肌が潤いを失いやすいのです。加えて感染症対策に欠かせない手洗い・アルコール消毒なども、肌への負担となっています」と説明します。
指先や手のひらのカサつきは、手荒れの初期に当たるといいます。
「肌のバリア機能が壊れてきているサインです。そのままの生活を続けて進行してしまうと、バリア機能はどんどん壊されて加速度的に悪化します。重症化すれば、皮膚科で治療を受けても回復に時間がかかってしまいます。
また、手荒れからかゆみや痛みが出てしまい、手洗いやアルコール消毒がおっくうになってしまうのも心配です。初期にケアして早めに健やかな肌を取り戻しましょう」(野村先生)
まずは、影響が大きい“手洗い”から見直しましょう。
野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生は、「空気が乾燥していることに加え、寒さで血行が悪くなりやすいことから、冬は肌が潤いを失いやすいのです。加えて感染症対策に欠かせない手洗い・アルコール消毒なども、肌への負担となっています」と説明します。
指先や手のひらのカサつきは、手荒れの初期に当たるといいます。
「肌のバリア機能が壊れてきているサインです。そのままの生活を続けて進行してしまうと、バリア機能はどんどん壊されて加速度的に悪化します。重症化すれば、皮膚科で治療を受けても回復に時間がかかってしまいます。
また、手荒れからかゆみや痛みが出てしまい、手洗いやアルコール消毒がおっくうになってしまうのも心配です。初期にケアして早めに健やかな肌を取り戻しましょう」(野村先生)
まずは、影響が大きい“手洗い”から見直しましょう。
手荒れ重症化を防ぐための、手洗いの改善ポイント5選
(1)お湯の温度設定は?
寒いときにお湯で洗うのは心地よいものです。しかし、お湯の温度設定は何度になっているでしょうか。
「熱めのお湯で洗うと、皮脂を奪われてしまいます。さらに42℃以上では、“かゆみセンサー”が刺激され、手荒れのかゆみも悪化しかねません。手を洗うときは、33〜35℃のぬるめのお湯にしましょう」(野村先生)
(2)せっけんの種類は?
感染症対策を兼ねて、殺菌作用のあるせっけん・洗浄剤を選んではいないでしょうか。毎回では刺激が強すぎるかもしれません。
「殺菌作用のあるものは、感染症予防のために外出先から帰ったときなどにしましょう。ふだんは低刺激のもの、肌に優しい無添加のせっけんなどで洗うようにします」(野村先生)
(3)洗い方は?
“しっかり洗おう“という意識のあまり、ゴシゴシ洗いになってはいないでしょうか。
「手洗いは、汚れは落としても皮膚に負担をかけないのが基本です。ふんわり泡立てた泡で優しく洗います。その後、せっけんや洗浄剤の成分が肌に残らないように流します」(野村先生)
(4)拭き方は?
手を洗った後は、清潔なタオルなどで水分を吸わせます。
「濡れたままにしておくと、肌についた水分が蒸発するときに肌が持っている水分も奪って手荒れを悪化させてしまいます。このときもゴシゴシ擦らず、やさしく吸い取らせることが大切です」(野村先生)
(5)手洗い後も大事
手洗いの後は、必ず保湿ケアをしましょう。
「上手に洗えていても、肌の保湿成分がある程は失われるのは防げません。ハンドクリームなどできちんと補いましょう。チューブで絞ったとき人差し指の指先から第1関節までが適量、丁寧になじませます」(野村先生)
ケアしても悪化するなら皮膚炎の可能性
手全体にカサつきや荒れを感じるなら、寝る前には油成分の多めのクリームをたっぷり塗って手袋をするのも効果的です。意外なところで、スマートフォンの頻繁な操作も指の潤いを奪い、カサつく原因となることもあるといいます。
「自分の肌の変化に気づいて、それに合わせたケアしてあげることが大切です。ただ、単なる手荒れと思っていても、実はアレルギー性の皮膚炎など他に原因があることもあります。
また、手荒れからあかぎれや手湿疹などに進行してしまうケースもあるので、ケアをしても改善が見られないなら、早めに皮膚科を受診しましょう」(野村先生)
これからますます乾燥と寒さが厳しくなります。正しい手洗いで肌を守っていきましょう。
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「自分の肌の変化に気づいて、それに合わせたケアしてあげることが大切です。ただ、単なる手荒れと思っていても、実はアレルギー性の皮膚炎など他に原因があることもあります。
また、手荒れからあかぎれや手湿疹などに進行してしまうケースもあるので、ケアをしても改善が見られないなら、早めに皮膚科を受診しましょう」(野村先生)
これからますます乾燥と寒さが厳しくなります。正しい手洗いで肌を守っていきましょう。
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