インドネシアでM7.6の地震 震源が深く津波の心配なし
2023/01/10 02:56 ウェザーニュース
日本時間の1月10日(火)2時47分頃、海外で規模の大きな地震がありました。震源地はインドネシア、タニンバル諸島(ニューギニア付近)で、震源の深さは約100km、地震の規模(マグニチュード)は7.6と推定されます。
※震源は米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)による。
震源が深い地震のため、インドネシアやオーストラリア、インドの地震当局は、この地震による津波の心配はないとしています。
<更新>気象庁は3時30分に「遠地地震に関する情報」を発表しました。この地震による津波の心配はありません。
気象庁による速報解析では、この地震のメカニズムは南西—北東方向に圧力軸を持つ逆断層型の地震とみられます。
バヌアツなどで津波を観測
この地震により、震源近傍では最大で0.04mの海面変動が観測されました。
観測された津波の高さ(3時28分 PTWC発表)
0.78m バヌアツ タンナ島
0.75m ニュージーランド グレートバリア島
0.48m 豪領ノーフォーク島 キングストン
0.29m 仏領ニューカレドニア ウワンヌ
震源近傍で津波の可能性
津波が発生した場合、到達までにかかる時間 米国海洋大気庁Webサイトより
太平洋津波警報センター(PTWC)によると、以下の国や地域では0.3m〜1mの津波襲来のおそれがあります。
日本の沿岸では津波被害の心配なし
気象庁によると、国内で若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。
震源近傍では“日本での震度4〜5強”程度の揺れか
USGSによると、震源近傍では最大で改正メルカリ震度階級のⅦ程度の揺れがあった模様です。
厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度4から震度5強程度に相当する揺れとみられます。揺れによる被害の発生が懸念されます。
揺れによる被害もない見込み
震源周辺には陸地はないため、揺れによる被害もないものと考えられます。