月が火星に接近(1回目)
1月上旬、日の入りから1時間ほどたって空が暗くなった東の空では、おうし座の近くで赤く輝く「火星」の姿が見られます。昨年12月に地球へ最接近した火星は、約マイナス1等と目立つ明るさのため目を引きそうです。
火星の近くには、オレンジ色をしたおうし座の1等星「アルデバラン(0.9等)」や、星の集団である「ヒアデス星団」や「プレアデス星団(すばる)」も見えます。こちらの星団は肉眼で見ても星が集まっている様子が分かりますが、双眼鏡を使うとより見ごたえがあるので、お持ちの方はぜひ使ってお楽しみください。
1月3日(火)には月が火星に接近します。より一段と賑わう夜空をお楽しみください。
▼4日(水)の沈む時刻(東京)
月 4:26、火星 4:34
火星の近くには、オレンジ色をしたおうし座の1等星「アルデバラン(0.9等)」や、星の集団である「ヒアデス星団」や「プレアデス星団(すばる)」も見えます。こちらの星団は肉眼で見ても星が集まっている様子が分かりますが、双眼鏡を使うとより見ごたえがあるので、お持ちの方はぜひ使ってお楽しみください。
1月3日(火)には月が火星に接近します。より一段と賑わう夜空をお楽しみください。
▼4日(水)の沈む時刻(東京)
月 4:26、火星 4:34
月が火星に接近(2回目)
1月31日(火)には、上弦過ぎの月が再び火星に接近します。
月初よりも火星やおうし座は空に現れる時刻が早くなり、18時頃には南東の空高くまで昇ります。
▼2月1日(水)の沈む時刻(東京)
月 3:21、火星 2:51
月初よりも火星やおうし座は空に現れる時刻が早くなり、18時頃には南東の空高くまで昇ります。
▼2月1日(水)の沈む時刻(東京)
月 3:21、火星 2:51
しぶんぎ座流星群が見頃
2023年1月4日(水)12時頃、三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」の活動が極大を迎えます。今回は極大のタイミングが昼のため、4日(水)未明から明け方が見頃となりそうです。
しぶんぎ座流星群が見え始めるのは、放射点(※)が空に昇ってきた後の1月4日(水)1時頃(東京の場合)からとなります。
月が沈む4時台から(東京の場合)、放射点が高くなってくる明け方にかけてが、最も多くの流星群を見られるチャンスです。
国立天文台によると、この時間帯に見える流星の数は、空の暗い場所で1時間あたり約25個とのこと。流星は全天のどこにでも出現するので、空の広い範囲を見渡すようにして流星観測をお楽しみください。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点のことを差します。
しぶんぎ座流星群が見え始めるのは、放射点(※)が空に昇ってきた後の1月4日(水)1時頃(東京の場合)からとなります。
月が沈む4時台から(東京の場合)、放射点が高くなってくる明け方にかけてが、最も多くの流星群を見られるチャンスです。
国立天文台によると、この時間帯に見える流星の数は、空の暗い場所で1時間あたり約25個とのこと。流星は全天のどこにでも出現するので、空の広い範囲を見渡すようにして流星観測をお楽しみください。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点のことを差します。
1月の満月、英語で“Wolf Moon”
1月の月は、7日(土)8時8分に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは1月の満月を「ウルフムーン(Wolf Moon/狼月)」と呼ぶようです。真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠えにちなんで名付けられています。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは1月の満月を「ウルフムーン(Wolf Moon/狼月)」と呼ぶようです。真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠えにちなんで名付けられています。
金星と土星が接近
1月は日が沈んだあとの南西の空で「金星」と「土星」が輝きます。
同じ時間帯で見ると、日を追うごとに土星は段々と高度を下げて西に移動するようになる一方で、金星は高度が上がってくるので、土星と金星の位置関係の変化に注目です。
1月下旬には土星と金星が近づく様子を楽しめます。最接近は1月23日(月)の朝7時頃です。最接近は朝の時間帯のため、土星と金星の接近が見られるのは22日(日)と23日(月)の日の入り後からの短い時間となります。
▼22日(日)の沈む時刻(東京)
土星 18:45、金星 18:42
同じ時間帯で見ると、日を追うごとに土星は段々と高度を下げて西に移動するようになる一方で、金星は高度が上がってくるので、土星と金星の位置関係の変化に注目です。
1月下旬には土星と金星が近づく様子を楽しめます。最接近は1月23日(月)の朝7時頃です。最接近は朝の時間帯のため、土星と金星の接近が見られるのは22日(日)と23日(月)の日の入り後からの短い時間となります。
▼22日(日)の沈む時刻(東京)
土星 18:45、金星 18:42
細い月が金星と土星に接近
23日(月)には、寄り添う金星と土星に、新月を過ぎたばかりの細い月も接近します。
空の低い位置で見られるため、南西~西南西の方角が開けたところから、細い月が金星と土星に近づく様子をお楽しみください。
▼23日(月)の沈む時刻(東京)
月 18:31、土星 18:42、金星 18:44
空の低い位置で見られるため、南西~西南西の方角が開けたところから、細い月が金星と土星に近づく様子をお楽しみください。
▼23日(月)の沈む時刻(東京)
月 18:31、土星 18:42、金星 18:44
月が木星に接近
1月は日の入りから1時間ほど経って暗くなった頃、金星や土星よりも空の高い位置で木星が明るく輝きます。
26日(木)には、三日月よりも少し太くなった月が木星に近づきます。月と明るい木星が寄り添って輝く様子は目を引きそうです。
▼26日(木)の沈む時刻(東京)
月 22:06、木星 21:45、土星 18:32、金星 18:51
26日(木)には、三日月よりも少し太くなった月が木星に近づきます。月と明るい木星が寄り添って輝く様子は目を引きそうです。
▼26日(木)の沈む時刻(東京)
月 22:06、木星 21:45、土星 18:32、金星 18:51
水星が西方最大離角
1月30日(月)に水星が西方最大離角(※)を迎えます。普段よりも空高くに昇るため、観測しづらい水星を見られるチャンスです。
21日(土)~30日(月)の期間、東京では日の出30分前の水星の高度が10度を超えます。他の地域でも高度に大きな違いはなく、水星観測を楽しめそうです。
30日(月)を過ぎると日の出30分前の高度が10度を下回るようになりますが、水星は明るさがマイナス0.1等もあるため、2月上旬までは見られるチャンスがあります。
(※)西方最大離角
地球から見て水星が太陽から西側に最も離れる現象のこと。
地球の内側を公転する水星は、見かけ上では太陽から大きく離れることがなく、日の入り後の西の低空か、日の出前の東の低空にしか見えません。太陽から最も離れる最大離角の際は、見られる時間帯に普段よりも空高くに昇るため観測チャンスとなります。
21日(土)~30日(月)の期間、東京では日の出30分前の水星の高度が10度を超えます。他の地域でも高度に大きな違いはなく、水星観測を楽しめそうです。
30日(月)を過ぎると日の出30分前の高度が10度を下回るようになりますが、水星は明るさがマイナス0.1等もあるため、2月上旬までは見られるチャンスがあります。
(※)西方最大離角
地球から見て水星が太陽から西側に最も離れる現象のこと。
地球の内側を公転する水星は、見かけ上では太陽から大きく離れることがなく、日の入り後の西の低空か、日の出前の東の低空にしか見えません。太陽から最も離れる最大離角の際は、見られる時間帯に普段よりも空高くに昇るため観測チャンスとなります。
参考資料など
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/