監視海域の海面水温は引き続き基準値より低い
11月の南米沖・エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に比べて0.9℃低く、10月と同じでした。ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の9月の値は-0.7℃で、13か月連続して-0.5℃以下です。
海洋表層の水温は西部で平年より高く、中部から東部では平年よりも低くなりました。
また太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年より強く、引き続きラニーニャ現象が継続していると考えられます。
海洋表層の水温は西部で平年より高く、中部から東部では平年よりも低くなりました。
また太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年より強く、引き続きラニーニャ現象が継続していると考えられます。
冬の終わりにはラニーニャ現象が終息へ
エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果では、1月以降、西部から中部の暖水が東に移動することによって、監視海域の海面水温は上昇に転じ、次第に基準値に近づく見通しです。
1月はラニーニャ現象が継続する確率が50%、平常に戻る確率が50%となり、2月には平常に戻る確率が80%まで上昇します。冬の終わりまでにラニーニャ現象は収束する見込みです。
1月はラニーニャ現象が継続する確率が50%、平常に戻る確率が50%となり、2月には平常に戻る確率が80%まで上昇します。冬の終わりまでにラニーニャ現象は収束する見込みです。
冬の寒さにはラニーニャの影響残る
ラニーニャ現象は終息に向かうものの、日本付近の冬の天候には影響が残ります。上空を吹く強い西寄りの風、偏西風が日本付近で南に蛇行するとみられ、冬の寒さをもたらすシベリア高気圧は南東側への張り出しが強まる見込みです。
西日本や東日本に寒気が流れ込みやすいパターンで、12~2月にかけての平均気温は平年並みか平年より低い予想となっています。寒さの厳しい冬となり、山陰から北陸にかけては雪が多くなる見通しです。
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西日本や東日本に寒気が流れ込みやすいパターンで、12~2月にかけての平均気温は平年並みか平年より低い予想となっています。寒さの厳しい冬となり、山陰から北陸にかけては雪が多くなる見通しです。
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参考資料など
気象庁より